パナソニックモバイルコミュニケーションズ、音声QoSを可能にする無線システムInterop Tokyo 2006

パナソニックモバイルコミュニケーションズが、QoS対応の無線LANシステムを展示。監視カメラの画像の乱れでその違いを確認できる。

» 2006年06月08日 13時27分 公開
[ITmedia]

 企業でも無線LANの利用が一般的になったが、PCによるデータ通信だけでなく、無線のIP電話機の利用による音声データや、監視カメラの画像データなどが混在する環境も増えてきた。遅延による影響の大きい音声やビデオといったアプリケーションを快適に利用するには、パケットの優先制御が不可欠だ。パナソニックモバイルコミュニケーションズのブースでは、VoWLAN対応のIEEE 802.11a/b/g無線LANシステム「WINDIO」のデモを行っている。

モバイルアクセスコントローラ

 WINDIOはVoWLAN(Voice over Wireless LAN)対応の無線LANスイッチとアクセスポイントで構成される。それぞれPoE(Power over Ethernet)にも対応しており、配線などを極力減らしたすっきりとしたオフィスにできる。また、家電やオーディオ製品も手掛けるパナソニックとしては、アクセスポイントのデザインにもこだわりがあるそうで、アンテナ内蔵の薄型モデルも展示している。

 それぞれのアクセスポイントの設置データはモバイルアクセスコントローラで一元管理するため、設置すれば自動的に運用が開始できるほか、周辺の電波状況をモニターして最適なチャネルを自動調整する。また、コントローラにはSDカードスロットがあり、ログ収集や設定情報管理も容易だ。

 QoS(サービス品質)の機能は、SSID内のトラフィックに対するWMMTM(Wi-Fi Multi Media)優先制御とSSIDごとの帯域制御に対応しており、これらを組み合わせた設定も可能。デモでは2台の監視カメラそれぞれに異なる優先度を設定し、画像の乱れの違いを目で確かめることができる。

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