グリッド技術の普及に向け2つの団体が統合へ

グリッドコンピューティングの普及と標準化を目指すEGAとOGFという2つの団体が統合する。

» 2006年06月27日 13時05分 公開
[ITmedia]

 グリッドコンピューティングの実現、普及を目指す2つの団体が統合することが明らかになった。

 エンタープライズ・グリッド・アライアンス(EGA)とグローバル・グリッド・フォーラム(GGF)は米国時間の6月26日、完全に合併し、新たな団体「オープン・グリッド・フォーラム」(OGF)としてグリッド技術の幅広い採用に向け活動していくことを明らかにした。

 EGAは、グリッド技術の開発と普及促進を目指して2004年4月に設立された業界団体。Oracle、SunのほかEMC、Fujitsu Siemens Computers、Hewlett-Packard(HP)、Intel、NECなどがメンバーに名を連ねており、グリッド環境においてベンダーの製品を実装するための標準や仕様などの開発を進めるほか、セキュリティ問題に関する文書をまとめるといった活動を行ってきた。

 一方GGFは、グリッド技術の標準化を推進してきた団体で、OGSA(Open Grid Services Architecture)という標準アーキテクチャをまとめたほか、グリッドとP2Pの融合といったテーマに取り組んできた。

 両団体は今回の統合により、互いの長所を1つにまとめ、グリッド技術の革新を促し、世界規模でグリッド技術の採用を加速するための活動に注力していくとしている。なお新団体の会長兼CEOには、前GGF議長のマーク・リネシュ氏が就任する。

 2006年初めには451 Groupのアナリストらが、グリッド技術が企業に進出し始めるとともに、2つの業界団体が統合すると予測していた

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