NEC、UHF帯のRFID対応ミドルウェア「RFID Manager Ver2.0」をリリース

NECはRFIDを活用したソリューションを効率よく、開発、運用するためのミドルウェアであるRFID Managerの機能を強化し、「RFID Manager Ver2.0」として販売を開始すると発表した。

» 2006年06月28日 21時13分 公開
[ITmedia]

 NECは6月28日、RFIDを活用したソリューションを効率よく、開発、運用するためのミドルウェアであるRFID Managerの機能を強化し、「RFID Manager Ver2.0」として販売を開始すると発表した。

 RFID Managerは、リーダで読み取ったICタグの情報を、ユーザーごとの業務に最適なデータ形式や内容に加工して、システムなどのアプリケーションと連携させるミドルウェア製品。Ver2.0では、RFIDの利用が加速する製造業、流通業への適用を見据え、UHF帯RFIDリーダライタへの対応、RFIDリーダライタ搭載ハンドヘルドPCへの対応、EPCグローバルへの対応など、市場の動向に即して強化を図っているという。

 RFID Manager Ver2.0における主な強化機能は、UHF帯リーダライタの対応、RFIDリーダライタを搭載したハンドヘルドPCへの対応、EPCグローバルのALE仕様に準拠したインタフェースの実装(Enterprise版のみ)の3つ。

 UHF帯のRFIDは通信距離が最大6メートルと長く、広範囲な通信が可能であることから、製造・物流を中心としたサプライチェーンの効率化を実現するものとして注目を集めている。米国では既に、大手流通業者などがUHF帯RFIDを活用しており、今後は世界各国において多くの企業で利用が進むと見込まれている。Ver2.0では、各社のUHF帯リーダ/ライタに対応したことで、特にグローバルに事業を展開している国内の製造業や流通業の企業へのシステム提案が容易になったとしている。

 また、RFIDリーダ/ライタの多くは有線でサーバ側へのデータ転送を行っているが、一部のハンドヘルドPCのような無線LANを搭載したRFIDリーダライタを用いることで、運用の自由度が高まるとしている。

 一方、NECはEPCグローバルで策定中のEPCISの仕様検討に参画することで、いち早くEPCISを適用したサプライチェーンシステムなどを実現する製品群を整備するとしている。

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