「ようこそ、銀ブラモードへ」
地上に出ると、ヘッドフォンからこんな声が聞こえてきた。繁華街として名高い銀座の歴史を説明しながら案内してくれる「銀ブラモード」が始まったのだ。実験エリアである銀座通りや晴海通りの位置情報だけでなく、銀座の街自体を知ることができる。
銀ブラモードに耳を傾けながら散策していると、ICタグなどを埋め込んだプレートが街中にあることに気付く。プレートにはUCをかざすタグや、携帯電話で読み取れるコードが5種類埋め込まれている。コードは、「FPcode」「カラーコード」「ucodeQR」を用意しており、用途によって使い分けができるという。
「この先のカフェの角を曲がってください」「銀行を左手に、赤い建物の脇を直進してください」――特徴のある建物や景観を音声で知らせてくれるため、初めての銀座散策でも迷うことなはい。
最寄りの改札やトイレの場所なども調べることができる。障害者用のトイレやスロープの場所や、障害の度合いで使えるトイレと使えないトイレを知らせるなど、障害者などにも配慮したきめ細やかな案内もしてくれる。
実証実験の時間は2時間。受付で端末を返却すると「パーソナルホームページアカウント」がもらえる。このアカウントで専用ページにアクセスすると、歩いた場所や時間、その地点のコンテンツなどをインターネット上で閲覧できるようになっている。
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