MozillaはLinuxユーザーからの批判を受けて、Firefoxのエンドユーザー使用許諾契約を修正、さらに見直しを続けている。
Mozilla Foundationのミッチェル・ベイカー会長は9月15日、LinuxユーザーからFirefoxのエンドユーザー使用許諾契約(EULA)について批判を受けた件で、誤りを認め、修正すると明らかにした。
この問題は、Firefox 3の設定変更により、Ubuntuなど一部のLinuxディストリビューションでも、Windows環境と同様にインストール時にEULAが表示されるようになったことが発端だった。Linuxユーザーはこれに対し、EULAの内容や表示方法などを批判した。
ベイカー氏はこれを受け、自身のブログでEULAの内容に誤りがあったことを認めた。FirefoxのコードにはFLOSS(フリーオープンソースソフト)ライセンスが適用されるが、現行版FirefoxのEULAはそうなっていなかったという。同氏はこれを「大きな間違い」とし、Mozilla Public Licenseの下で使用許諾を与えるとする内容に修正した。
EULAの表示方法については、「内容が適切であればそう悪いものではないと思う」との見方を示しつつも、問題があるかもしれないため見直すとしている。
さらに同氏は翌日のブログで、FLOSSに基づいた内容でも、EULAのようなものは動揺を招くため廃止すると述べた。ただし同氏は、ブラウザに統合されたWebサービスに関する文言やFLOSSライセンスについての告知は必要だとしている。
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