Google、企業向け販売パートナープログラムを強化 報奨金制度も

企業向け製品販売でMicrosoftに水を開けられているGoogleが、販売パートナープログラムを強化する。販売成績の良い“プレミア”パートナーには報奨金や特別トレーニングなどの特典を提供する。

» 2014年12月05日 07時47分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Googleは12月4日(現地時間)、企業および教育機関向けに同社の製品やサービスを販売する企業のための一連のパートナープログラムを統合し、改善すると発表した。2015年初頭にローリングアウトする。

 現在の「Google Apps」「Chrome」「Google Cloud Platform」「Google Maps」「Google検索」のそれぞれの販売パートナープログラムを、「Google for Work」と「Google for Education」という2つのパートナープログラムに統合する。これにより、販売パートナーはこれまでよりGoogleの製品とサービスを販売しやすくなるとしている。

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 新しいパートナープログラムでは、トレーニングやパートナーコミュニティーへの参加、値引きや顧客管理コンソールなどを提供する。

 さらに、販売成績の良い「Premier」パートナーには、報奨金や特別なトレーニングなどの特典を与える。

 同社は9月、企業向け製品部門の名称を「Google Enterprise」から「Google for Work」に改称し、大企業から個人経営者まで、幅広い顧客に対応していくとしていた。同社のGoogle for Workやハードウェアなど、広告以外の売上高は総売上高の11%にすぎないが、直近の業績発表では前年同期比50%増と好調だ。

 米Wall Street Journalによると、2013年の企業向けプロダクティビティスイート市場の規模は160億ドルで、その9割以上を米Microsoftが占め、Googleは1%以下だったという。Microsoftのパートナープログラムに関する2012年の資料(PDF)によると、パートナー数は世界170カ国で64万社となっている。

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