サポートが終了までおよそ2カ月となったWindows Server 2003。日本マイクロソフトをはじめとするベンダーやSIer各社による周知活動の結果、大企業を中心におおむね順調に移行が進んでいるとされますが、中堅中小企業層では移行に遅れが見られると指摘する調査結果もあるなど、引き続き対応が求められる状況です。
移行が進まない理由として日本マイクロソフトでは「予算を確保できず、経営層の理解もない」「IT関連人員の不足」といった調査結果を示していますが、加えて、編集部によるユーザー企業の情シスへの取材では「移行の過程で新たに旧OSの環境が見つかり、予算や工程の見直すことになってしまった」という声も上がっています。
サーバOSを移行すれば、セキュリティを担保するだけでなく、より高機能な仮想化環境を利用できます。予算/人員/スケジュールといった課題を解消しつつ「攻めのIT運用」を実現するには、今回紹介するようなベンダーによる支援サービスを利用することも有効な手段と言えるのではないでしょうか。
NECは、Microsoft Windows Server 2003のサポート終了に向け、移行支援サービスを拡充しています。
企業内で利用中の、Windows Server 2003で動作しているファイルサーバを発見する「ファイルサーバ発見サービス」を無償で提供中(限定100社 注1)です。本サービスは、NECから送付される機器をユーザーが自社のネットワーク環境に一定期間(注2)設置し、その後機器を返送することで、NECが情報を抽出・解析を行い、結果をユーザーへ報告しOS情報を確認できるものです。
また、ファイルサーバとしての利用に適したストレージ製品「iStorage NSシリーズ」と移行ソフトウェア「NEC Easy Data Migration for File Server」(以下、NEDAM 注3)のセット製品や、アプリケーションサーバ(以下、APサーバ)を一時的に仮想化基盤上に移行するサーバ仮想化延命セットなどの「サーバ移行パック」、ストレージ製品「iStorage NS300Tf」も販売中です。
Microsoft社の提供するWindows Server 2003は、2015年7月に同社のサポート終了を迎えます。サポート切れのOSの継続利用は、セキュリティホールなどの対応が不十分な状態が懸念され、社外からの不正アクセスや、新種のウイルスなどに大きなリスクを持つこととなります。企業は、新しいOSへの移行あるいは、充分なセキュリティ対策を講じたうえでの延命などの対策が求められます。
市場では昨年より、移行に関するサービスや製品が提供され、大規模システムでは順次移行作業が進んでいます。一方、中堅中小企業をはじめ、専任のIT管理者が少ないユーザーにおいては、移行対象のOSを発見、把握することが困難であったり、移行に伴う作業時間や費用が障壁となったりし、十分な対応に至っていない状況です。この中でも特に、データを利用者間で共有・保管する目的のファイルサーバへの対応が遅れています。
NECおよびNECグループでは、ユーザーの最適な移行を支援する製品・サービスをメニュー化した「Windows情報ポータル」を立ち上げ、安全で効率的な移行を支援してきました。サポート終了までの期間が2ヶ月を切ったこの時期に、早急に移行を実施するための詳しい知識や作業時間を確保できないユーザーに対して、移行に関わる支援サービスを拡充することで、スムーズな移行と安全な利用を支援します。
「ファイルサーバ発見サービス」は、NECのセキュリティソフト「InfoCage不正接続防止」を活用し、企業内で利用されているWindows Server 2003で動作しているファイルサーバを発見する無償サービスです。
ユーザーが、NECの「ファイルサーバ発見サービス申込みサイト」(Web)上で申し込むことで、NECから情報収集センサ機器「InterSec/NQ30」が送付されます。ユーザーがこのセンサ機器を、調査を行いたいネットワーク上に一定期間(注2)設置することで、このネットワークに接続されている機器の情報がセンサ内に収集されます。ユーザーから返送されたセンサ機器からNECが情報を抽出・解析して、結果をユーザーへ報告します。ネットワーク1セグメントの場合、申し込みから結果確認までの期間は約2週間です(注4)。
また、発見サービスに関わるユーザーの作業をNECの保守員が実施する、有償サービスも用意しました。従来提供している、移行作業をNECが実施する「ファイルサーバデータ移行サービス」と組み合わせて利用することで、発見から移行までの一連の作業をまるごとNECに委託することも可能です。
ファイルサーバ専用NASストレージ製品「iStorageNSシリーズ」とファイルサーバ簡単データ移行ソフトウェア「NEDAM」をセットにした製品です。NEDAMは、運用中の業務を止めることなくデータ移行が可能で、手動やコマンドによるデータ移行と比較して最大2.1倍(注5)高速にデータ転送が可能です。
Windows Server 2003で動作しているAPサーバを利用しているユーザーにおいて、業務アプリケーションが最新OSに未対応あるいは、業務アプリケーション改造に時間がかかる等の理由で最新OSへの対応がサポート終了期限に間に合わないため、現状のシステムを仮想環境上へ移行し、一時的に延命して利用し続けたいというニーズが増加しています。「サーバ仮想化延命セット」は、仮想化機能を有効にした状態で出荷される「Windows Server 2012 R2 Standard」と、サポートが終了したOSのセキュリティ対策に有効なソフトウェア「McAfee Embedded Control」(注6)をセットで提供し、仮想環境上へ移行した現行システムを安全に使い続けることを可能にするものです。
ストレージ製品「iStorage NS300Tf」は、インテル最新CPU Pentium G3240や、従来機比2倍のメモリを搭載可能で、クライアントからのアクセス性能を従来機比で30%向上させました。Windows Server 2003サーバで構築されたファイルサーバを複数まとめて管理する、統合ストレージとして最適です。
NECグループは、「2015中期経営計画」のもと、安全・安心・効率・公平という社会価値を提供する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進しています。当社は、先進のICT技術や知見を融合し、人々がより明るく豊かに生きる、効率的で洗練された社会を実現していきます。
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