官公庁や地方自治体で利用の多い「一太郎」のファイルを使ったサイバー攻撃の検知に対応する。
セキュリティ企業の米FireEyeとジャストシステムは5月25日、日本語ワープソフト「一太郎」を悪用するサイバー攻撃の検知を目的に提携すると発表した。「一太郎」の利用が多い官公庁や地方自治体でのセキュリティ強化を支援するという。
提携ではFireEyeのサンドボックス型解析製品で一太郎のファイルを解析できるようにする。FireEyeは2016年上半期中に、NXシリーズ、EXシリーズ/ETP、FXシリーズへ一太郎の製品イメージを組み込み、ファイルを使って一太郎の脆弱性を突くマルウェアの動きなどを検知するほか、脅威情報をジャストシステムにも提供して製品の安全性強化をサポートする。
一太郎を悪用するサイバー攻撃はこれまで度々発生しており、特にユーザーの多い官公庁や地方自治体での対策が急務になっていたという。ジャストシステムは、「特に標的型攻撃に対する製品の情報セキュリティの強化は、お客様の重要な情報を守る意味で急務の課題」とコメントしている。
FireEyeでは今後、ジャストシステムの他の製品にも対応を図る予定だという。
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