「大企業の知見を成長企業に」 アクセンチュア新事業、日本での“攻め方”は?ITニュースピックアップ

アクセンチュアは、年商30億ドル未満の成長企業を対象とする新事業「Accenture Edge」の設立を発表した。世界の大企業向けサービスで培ってきた知見を、成長企業にどう届けるのか。そして日本市場に対するメッセージとは。

» 2026年07月08日 08時00分 公開
[ITmedia]

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 アクセンチュアは2026年7月3日(現地時間)、成長企業のAI活用と全社変革を支援する新事業「Accenture Edge」を設立したと発表した。年商3億〜30億ドルの成長企業を対象として、同社が世界の大企業向けサービスで培ってきた知見と、テクノロジー企業とのエコシステムパートナー連携を組み合わせてソリューションを提供する。

 まずは日本を含む世界の主要市場で、パートナー企業が提供するソリューションの導入支援から始め、順次拡充する方針だ。

日本企業に向けて何を打ち出す?

 同社は、世界の大企業向けサービスで培ってきた知見を展開するに当たり、日本市場に対してどのようなメッセージを打ち出しているのか。

 アクセンチュアは、国内外で実証済みのAI活用変革サービスを日本市場の幅広い企業に展開するとしている。

 Accenture Edge,Japanの岩澤俊典氏(Lead)は、日本での展開方針を次のように述べる。「日本においてAccenture Edgeは、2025年8月にアクセンチュアに参画したSI&Cを中心に、国内外で実証されたAIを活用した変革サービスを、より多くのお客様に展開する。従来のエンド・ツー・エンドによる全社変革に加え、再現性と拡張性を備えたソリューションを強化することで、早期の成果創出に向けた基盤構築を支援する」

 SI&Cは、システム開発とコンサルティングを手掛けるアクセンチュア傘下のITサービス企業だ。金融や公共分野を中心に、製造業や小売業など幅広い業界にITサービスを提供してきた。岩澤氏は「日本は多様な規模の企業が経済を支えている」と分析し、これらの企業の企業の変革を支える体制を強化することで、日本全体の競争力向上と持続的な成長に貢献するとしている。

アバナードとも連携

 Accenture Edgeは、アクセンチュアとMicrosoftの合弁会社であるアバナードとも連携する。アバナードはクラウドやAI、セキュリティ領域の専門性を生かしてAI導入を支援する。

 アクセンチュアは、今回のAccenture Edge設立について、成長企業向け市場を新たな収益機会と位置付ける中長期戦略の一環としている。

 成長企業向けのIT市場は約2400億ドル規模とされ、年成長率は一桁台後半が見込まれている。レガシー技術への依存やサイバーリスクの増大、競争優位の確立に向けたAI活用の推進などにおいて「成長企業は大企業と同じ課題に直面している」と、同社は指摘する。一方で、成長企業には大企業向けモデルの流用ではなく、自社の規模と実情に合った再現性の高いソリューションが求められるとしている。

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