同ツールを利用すれば、GandCrabに感染して情報が暗号化されたとしても、身代金を支払うことなくデータを復号できる。
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欧州刑事警察機構(ユーロポール)は2019年6月17日、ランサムウェア「GandCrab」の被害に遭って暗号化されたデータを対象に、復号ツールの最新バージョンを無料で公開したと発表した。同ツールを利用すれば、ランサムウェアに感染して情報が暗号化されたとしても、身代金を支払うことなく復号できるとしている。
復号ツールは欧州各国の犯罪捜査機関と米連邦捜査局(FBI)などが連携し、セキュリティ企業のBitdefenderと協力して開発している。最新バージョンは、ユーロポールやAWS、McAfeeなど複数の組織が共同で運営するWebサイト「No More Ransom Project」から無料でダウンロードでき、GandCrab最新版の5.2までのバージョンに対抗できる。
各国の捜査機関はBitdefenderやMcAfeeの協力を得て、GandCrabの摘発を進めている。これまでのバージョンの復号ツールでは、3万を超す被害者のデータ復号を助け、5000万ドルの身代金が支払われずに済んだとしている。
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