注目のFinTech企業Plaidがオープンバンキング用のセキュリティ標準を提案中だ。従来の銀行APIが想定しなかった、外部サイトへのデータ格納など、クラウドネイティブな実装とリスクマネジメントなど含む仕様に他のFinTech企業らが対応を次々に表明している。
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銀行システムとの接続APIサービスを提供するFinTech企業Plaidは、2020年にVisaが買収を目論んだことで注目を集めた。そのPlaidが提案する「消費者の機密情報を保護することを目的とした新しい業界標準」が、金融テクノロジーやデータセキュリティ企業、コンプライアンス企業から支持を得ている。
Plaidは、新興のFinTech企業が直面するセキュリティ問題に対処するための標準規格として「Open Finance Data Security Standard」(OFDSS)を提案している。
この規格はPlaidのセキュリティチームとリスクチームによって開発されたものだ。OFDSSは一般的なデータセキュリティリスクに対処する12の制御ドメインと、63の個別のセキュリティ要件を持つ。Plaidは2022年始めから同業他社や競合他社とのコラボレーションを開始し、各社に提供サービスでのOFDSSのサポートを求め始めた。
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