ハネウェルは「Snowflake」でビジネスをどう変えた? データ戦略に迫るCIO Dive

コロナ禍を経て企業のデータ戦略は大きく進んだ。迅速なインサイトを得るために、データプレイブックで学習させたAIや、自動化を取り入れたデータ活用を進める企業も出てきている。データ戦略の現在地を探った。

» 2022年05月27日 07時00分 公開
[Jen A. MillerCIO Dive]

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CIO Dive

 パンデミックの経験から、戦術的なインサイト発見の精度を高める必要性や競合との競争の緊急性が強調され、データ戦略の重要性が注目されるようになった。

 調査・コンサルティング会社のForresterのミケーレ・ゲッツ氏(バイスプレジデント兼プリンシパルアナリスト)は「データ戦略の重要性が理解され、多くの企業でこれに向けた大規模な投資が可能になった」と話す。

 Forresterの調査によると、グローバルデータやデータマネジメント、データサイエンス、アナリティクスの意思決定者の半数近くは「テクノロジー製品やサービスに対するグループ、部門の支出が過去12カ月で増加した」と回答している。さらに3分の2以上がグループまたは部門のテクノロジー製品への支出が増加すると予測している。

 データ戦略は、企業がより迅速な洞察と成功したデータプレイブックに依存するAI(人工知能)や自動化などのテクノロジーの実現に目を向けているため、柔軟性と統合性が向上している。

 ゲッツ氏は「これまでデータへの投資は『データ分析に関する小さなバブル』だったが、現在ではユースケースがより明確になっている」と話す。この分野への投資が増加した結果、企業はデータの収集や保存、利用方法を変更し、正しく実行することでビジネスの手法を変えられるようになった。

ハネウェルは「Snowflake」でビジネスをどう変革した?

 製造業大手のHoneywellはパンデミック発生直後、同社の400拠点でアーキテクチャとインフラを再構築し、できるだけ多くの従業員が自宅で業務をする方法を考案するという課題に直面した。

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