ハイブリッドワークの困り事も解決 PCのプロが提案するライフサイクルマネジメントの威力「テクノロジーとユーザーをつなぐ」を合言葉に

Windows 10のサポート終了をにらみ、Windows 11搭載PCへの移行を検討する企業が増えている。ハイブリッドワークへの移行も増える中、新しい働き方に合ったPCをどう選ぶべきか。セキュリティや運用、保守における情報システム部門の負担を軽減しつつ効果的なIT投資を実現するための選択肢とは。

» 2023年07月06日 10時00分 公開
[PR/ITmedia]
PR

デルが提供するのは製品だけではない 「メーカーならではのサービス」とは?

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大以降、働き方は大きく変化した。今後は、オフィスワークとテレワークを組み合わせたハイブリッドワークが主流になるという見方もある。

 働く場所の多様化に合わせてPCに求められる要件も変化した。持ち運びやWeb会議のしやすさが重視されるようになった他、ハイブリッドワークにフィットしたセキュリティ機能や管理・保守機能のニーズも高まっている。

 Windows 10を搭載したPCが買い替え時期に差し掛かる今、PCをどのように選び、どのようなセキュリティ対策や管理、運用を実現するかは企業にとって重要な選択だ。

デル・テクノロジーズ 白木智幸氏

 デル・テクノロジーズの白木智幸氏(クライアント・ソリューションズ統括本部 クライアント製品本部 フィールドマーケティング コンサルタント)は「PCは仕事をする上で最大の“武器”です。しっかりとした製品を導入することが必要です。当社の『PCライフサイクルを全方位的にカバーするサービス』は、計画フェーズからリサイクルまでを支援します」と話す。

 近年は、1年前にはなかったテクノロジーを活用する必要性が出てくるなど、ビジネスを取り巻く環境はめまぐるしく変化している。その変化に対応できるスペックを持ったPCを適切なタイミングで入手することが重要だ。だが、PCの調達には工数がかかるため、PCの導入計画フェーズからリサイクル、廃棄までPCのライフサイクルをまるごとカバーするサービスを利用してほしいというのがデル・テクノロジーズの考えだ。

 同社がPCライフサイクルマネジメント(PCLCM)を支援するサービスは、デバイスを選定する「計画フェーズ」、PCを展開する「導入フェーズ」、運用・保守サービスを提供する「運用フェーズ」、不要になったデバイスを回収して再資源化する「リサイクルフェーズ」の4つの領域に分類できる。これらのサービスを単体、または組み合わせて利用できる。

図1 PCLCMを支援するサービスの概要(出典:デル・テクノロジーズの提供資料)

計画フェーズ:ハイブリッドワークへの移行を支援するコンサルティング

 計画フェーズでは、最適なPCの選定や業務を快適に進めるのに必要な要素の洗い出し、PCのライフサイクルを最適化するための計画、準備を支援する。その中で、企業が本当に必要としている環境を明確化し、それを実現するためのコンサルティングも実施する。

 デル・テクノロジーズによれば、「近年はハイブリッドワークに適したPCの選定やセキュリティの確保、生産性の向上を希望するお客さまが多い」(白木氏)という。

デル・テクノロジーズ 白戸俊介氏

 デル・テクノロジーズの白戸俊介氏(サービスビジネス営業統括本部 ビジネス開発担当部長)はPC選定において、「『いつ、誰が、どのようなデバイスを利用して働いているか』というペルソナを意識することが重要です。1台で多様な働き方にフィットするかどうかという視点も重要です」と話す。

 デル・テクノロジーズの園部敬二氏(サービスビジネス営業統括本部 ワークフォース ソリューション プリンシパル)はハイブリッドワークへの移行に伴ってエンドポイントのセキュリティ対策を見直したいというニーズも高まっているとし、デル・テクノロジーズはその解決策を提供できると説明する。

 「ハイブリッドワークにおいては、従業員が自宅やカフェなどからインターネットを介して社内システムに接続します。社外から社内のネットワークを守るという従来の『境界』の概念を捨てて、情報資産にアクセスするものは全て信用しないゼロトラストの考え方にシフトしなければなりません。当社は、エンドポイントセキュリティを起点としたゼロトラストセキュリティを実現するさまざまなサービスを提案しています」(園部氏)

デル・テクノロジーズ 園部敬二氏

 ハイブリッドワーク下で従業員がさまざまな場所で働くことに起因する生産性の低下も企業が解消すべき課題だ。デル・テクノロジーズは、企業の実態に合わせてコラボレーションツールも提案している。「さまざまなコラボレーションツールを提供可能なデル・テクノロジーズならではの、中立の立場でのアドバイスができます」と園部氏は話す。

 デル・テクノロジーズがコンサルティングサービスを提供する意義について、白戸氏は「お客さまの課題がセキュリティなのか生産性向上なのか、それともガバナンスの強化なのか――。ヒアリングした上で最適解を提供します。デル・テクノロジーズはハードウェアベンダーというイメージが強いのですが、こうしたサービスの提供を通じて“デル=ハードウェアの会社”というイメージを払拭したいと考えています」と語った。

導入フェーズ:ゼロタッチプロビジョニングで年間1000時間の導入工数を削減

 導入フェーズでは、情報システム部門のキッティングの負荷を解消するサービスを提供している。

デル・テクノロジーズ 森嶋修平氏

 「ゼロタッチプロビジョニング」は、情報システム部門の手を経ずに直接PCを従業員に届けるサービスだ。PCにサインインすると自動的に標準的なアプリケーションがダウンロードされるが、エンドユーザーはそれ以外に必要なアプリケーションがあればカタログから選んでセットすることもできる。

 このサービスを利用することで、情報システム部門はマスターイメージの作成と展開、手作業によるセットアップなどから解放される。ハイブリッドワークにおいては、多様な場所で働く従業員にPCを配布するためにさまざまな手続きや調整が必要になるが、このサービスがその解決策になるとデル・テクノロジーズの森嶋修平氏(サービスビジネス営業統括本部 ワークフォース シニア ソリューション プリンシパル)は話す。

 「工場からエンドユーザーにPCを届けることでリードタイムを短縮します。ゼロタッチプロビジョニングを使うことで、年間で約1000時間を削減した企業もあります(注)」(森嶋氏)

注:ゴルフダイジェスト・オンライン:PC向け導入サービス事例

運用、保守フェーズ:IT管理者もハイブリッドワークでの対応が可能となる運用サービス

 運用フェーズでは、PCの運用や保守をサポートするサービスを提供している。中でも「Lifecycle Hub」は、PCのオーダーからキッティング、リサイクル・廃棄までのライフサイクルに必要な作業を軽減できるとして多くの企業に好評だという。

 「Lifecycle Hubは、お客さまに代わって予備の業務用PCを管理するサービスです。新規や中途採用の方が入社されたときや、急なPCの故障時に在庫からキッティング済みのPCを迅速にお届けできます。修理済みのPCや退職、休職されるユーザーについてはPCを回収して再度在庫として管理するなど、運用中に発生するさまざまなシチュエーションに対応できます」(園部氏)

 保守についても、ハイブリッドワークをキーワードに進化している。サービスの一環でPC管理コンソールも提供する。ダッシュボードでは、誰が使っているPCにどのようなアラートが出ているかといった情報を一元的に確認できる。

図2 全てのPCを一元管理するダッシュボード(出典:デル・テクノロジーズの提供資料)

 故障の原因となる不具合を察知してアラートを出す機能も備えている。

 「当社の保守サービスは進化し続けています。AIエンジンが障害の予兆を検知、診断し、対応方法を提案します。それにより、障害の発生前に問題に対処できます」(白戸氏)

 なお、保守サービス「ProSupport Plus」を契約すると全ての機能が利用可能だ。

 デル・テクノロジーズでは、生産性の向上に資するサービスとしてAI(人工知能)を利用したソフトウェア「Dell Optimizer」を提供している。ユーザーの働き方をAIが学習してPC環境を調整するツールだ。背後からののぞき見を検出してユーザーに通知したり、ユーザーがデバイスから離れると自動的にロックしたり、近づくとスリープ状態を解除したりする「Intelligent Privacy」、Web会議時に周囲の雑音を除去して音声を明瞭にする「Intelligent Audio」、ユーザーの充電パターンやバッテリーの状態を学習し必要な時にバッテリーを長持ちさせる「Express Charge」といった機能がある。さらにチップレベルで脅威の検出にも対応する「Intel® vPro® プラットフォーム」対応のCPUも用意されており、ハードウェアの安全性も確保されている。

リサイクルフェーズ:「ムーンショットゴール」につながる再資源化の取り組み

 リサイクルフェーズではIT機器の回収とリサイクルを実施する「アセットリカバリーサービス」などを提供する。アセットリカバリーサービスは、不要になったPCやモニターなどをデル・テクノロジーズが回収し、データを消去するものだ。資産価値のある製品は買い取り料金がキャッシュバックされる。

 同社は、2008年に再生プラスチックの利用をスタートし、2014年からは筐体を回収して再び製品に利用する「クローズドループ」の取り組みを開始した。現在は、デル・テクノロジーズ製品だけでなく他社製品も再資源化している。

 「リサイクルフェーズの取り組みは、当社の『ムーンショットゴール』につながるものです。ムーンショットゴールでは2030年までに製品の半分以上のパーツをリサイクルまたは再利用可能な材料で製造することを目指しています。法人向けノートPC『Latitude』の一部のパーツでは既に目標を達成しており、2023年はこの比率をさらに高めていく予定です」(白木氏)

 以上のように、PCLCMを支援するデル・テクノロジーズのさまざまなサービスは各企業に合ったPCの導入や管理、運用の最適化をサポートする。これらのサービスを利用することで、すぐに使い始められるキッティング済みのPCを受け取れ、不具合が生じれば交換用のPCがすぐに届く。情報システム部門は業務管理の多くから解放される。これによってハイブリッドワークへの移行に伴うPC要件の変化や情報システム部門のPC運用、管理の工数の増加にも対応できる。

 その根底には、同社の「お客さまがビジネスの成果を上げるためには、お客さまの従業員の満足度を向上させることが重要という意識」があるという。

 「当社は、最新のテクノロジーを搭載した製品とPCLCMを支援するさまざまなサービスを併せて提供することでテクノロジーとユーザーをつなぎ、従業員エクスペリエンスを向上させることを目標としています」(園部氏)

 次回は、Windows 11への移行に当たってデル・テクノロジーズの支援を受けるメリットや、ゼロトラストに基づいた同社のエンドポイントセキュリティ対策を紹介する。Windows 11の機能をきちんと理解して自社の業務にどう生かすかを想定することで、新OSへの移行は「数年に1度こなさなければならない面倒な作業」から「生産性向上につながる新機能を把握する有意義な機会」に変わるはずだ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.


提供:デル・テクノロジーズ株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2023年8月22日