SAPジャパンは2024年11月8日、支出管理ソリューションのアップデートを発表した。コパイロットJouleはSAP Aribaソリューションに組み込まれるなど大幅にアップデートされた。
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SAPジャパン(以下、SAP)は2024年11月8日、支出管理ソリューションのアップデートを発表した。詳細は、カンファレンス「SAP Spend Connect Live in 2024」(10月14〜16日、ラスベガス開催)で発表された。
SAPは、コパイロット「Joule」を「SAP Ariba」のソリューション全体に組み込み、ステータス更新やFAQ対応などの日常的な問い合わせをシンプルにする。また、購買バンドルの推奨やサプライヤー情報の要約を提供するなど、SAP Aribaでの生成AI活用をさらに拡大する予定だ。
「SAP Fieldglass」では、Jouleが人材採用やサービスリクエストを迅速かつ正確に実施できるよう支援する。Jouleは、職務記述書やスコープ・オブ・ワーク(SOW)のテンプレートを自動生成し、開始日や必要なスキルなどを事前に入力する。
「SAP Business Network」では、Jouleが物流および資産管理のタスクを支援し、未解決の請求書エラーを構造化して解決に向けたインサイトを提供する。また、SAP Business Network Discoveryソリューションの生成AIが新しいビジネス機会とサプライヤーをマッチングさせる。
Jouleは現在、SAP Aribaソリューションで利用可能であり、2024年第4四半期にはSAP FieldglassおよびSAP Business Networkにも導入される予定だ。この導入により、支出管理およびビジネス・ネットワーク全体のタスクの80%が効率化されると見込まれている。
SAPは、新たに「SAP Ariba Intake Management」ソリューションを導入し、従業員のリクエスト処理を効率化する。このソリューションは、従業員のリクエストを集約し、プロセスを自動化することで、ステークホルダー間の調整と進捗状況を可視化する。これにより、ユーザーエクスペリエンスの向上とコンプライアンス改善が見込まれる。
SAP Business Networkでは、サプライヤーが新規バイヤーを獲得し、ビジネスを拡大するための「プロモートサブスクリプション」を2025年第1四半期に提供する予定だ。年間6兆ドル規模の取り引きが実施されているSAP Business Networkでプロモート機能を活用することで、サプライヤーはさらなる成長を図れるとしている。
SAPは、SAP Fieldglassソリューション向けに新しいアナリティクスアドオンを発表した。このツールは、調達・ベンダー管理および人材管理の担当者が、柔軟なマルチチャネル人材戦略を迅速に実行できるよう支援する。KPIレビュー、グローバル市場動向、サステナビリティ指標などを一元管理できることで、外部人材管理の強化が図る。
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