ITインフラの常識は生成AIの登場でどう変わったのでしょうか。
レガシーシステムのモダナイズをきっかけにITインフラの在り方を見直す企業が増えています。大半のシステムをクラウドなどのモダンな構成に切り替えた企業が増加する一方で、生成AIの登場をきっかけに、データの持ち方や未整備のデータを生成する方法を模索し、AI処理の場所、AIを活用するためのデータ基盤の在り方も再検討を迫られている状況です。
ITmedia エンタープライズが実施した読者調査*によると企業がIT予算編成において重視している項目としては「生成AIの利用・導入」が短期・中長期ともにトップに挙げられており、ITインフラや全体アーキテクチャの最適化においても「生成AIの利用・導入」を重視するとの意見が最多となりました。
短期的にはサーバなどのハードウェア更改などもありますが、データ活用基盤の整備への関心も高い状況です。
一方で、レガシーシステムのモダナイズを喫緊の課題とする企業はまだ多い状況も見て取れます。システムのモダナイズやそれに伴うクラウドへの移行計画はまだ途上という企業も、AI時代に対応した環境づくりを視野に入れて計画を見直す必要があります。「外に出せないデータ」をどうAIに生かすか、まだデータ化されていないものをどうやってデータ化するかといった問題も解決する必要が出てくるでしょう。従来のシステムモダナイズ計画もこれらを踏まえたアップデートが必要になります。
*ITmedia エンタープライズ読者調査 2025年4月「IT戦略編」。調査期間:2025年3月10日〜2025年4月15日、オンライン調査、回答数380。
ITmedia エンタープライズが主催するオンラインセミナー「ITmedia Enterprise IT Summit」は、こうした課題解決のヒントとなるセッションを企画しています。
2025年5月21日に開催される「AI活用を前提としたハイブリッドクラウドのかたち」ではアクセンチュアの青柳雅之氏(テクノロジーコンサルティング本部 金融サービスグループ プリンパル・ディレクター)をお招きし、「なぜ今、AIとハイブリッドクラウドの組み合わせが注目されているのか?」をテーマに、エンタープライズITにおけるAI活用のトレンドとアーキテクチャのあるべき姿を紹介いただきます。
会期内に参加登録いただいた皆さまは配信当日だけでなく、期間限定でアーカイブ視聴も可能です。ぜひご視聴ください(申し込み締切:2025年5月23日14:00)。
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