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よりスマートに ── Citrix幹部がアクセス戦略の将来を示す(2/2 ページ)
フロリダ州オーランドで開催中の「Citrix iForum 2004」は2日目を迎え、午前のテクニカルキーノートでマズーリ上級副社長が「アクセスインフラストラクチャ」の将来を語った。
Citrixでアドバンストプロダクトを担当し、将来の方向性を決めるのに重要な役割を果たしているマーチン・ダースマ副社長は、向こう5年間の業界を展望し、3つの大きな潮流が見られるだろうと話す。アプリケーションの主戦場がクライアントになり、サーバプラットフォームはSOA(サービス指向アーキテクチャ)進展によって重要性を失う。また、データセンターの仮想化も進み、サーバOSよりも管理製品がより重要になるという。
かつて夢にも思わなかったことが、10年もすれば現実のものとなる時代にわれわれは生きている。IT業界であればなおさらだ。ダースマ氏は、Digital Equipment(DEC)の創業者、ケン・オルソン氏の次のような言葉を引用した。
「家でコンピュータを欲しがる理由なんてない」
彼がこう話したのは1977年。その後、マイコンブームに火がつき、1980年代初めにIBM PCやUNIXワークステーションが登場すると、一気に世界が変わったのはご存じのとおりだ。
「将来は、どこでも、どんなデバイスからでも、セキュアで簡単に情報にアクセスできるようになる」── これがアクセスインフラストラクチャ市場を切り開くCitrixの将来予測だとダースマ氏。さまざまなデバイスやネットワークが登場し、オンデマンドなアクセスが現実のものとなれば、企業にもたらすパワーは計り知れない。
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