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新たな革新へ向けてNotes/Dominoの原点に立ち返るIBM Lotus(2/2 ページ)
Lotusphere 2005でIBMのゴヤールGMは、Notes/Dominoの顧客が抱いている不安の払拭に努めた。オープンな標準による統合がEclipseベースのリッチクライアント環境で可能になるからだ。
オープンな標準による統合は、何もWebSphere Application Server上だけで行う必要はなく、エンドユーザーに近いIBM Workplace Client Technologyにも任せられるようになる。そもそも、企業のバックエンドというの異種混在でJ2EEのコンポーネント化ですっきりとはいかないものだ。
プレス向けのグループインタビューでゴヤール氏は、「DominoをJ2EEで書き換えなければならない? それは2レーンハイウェイの戦略だった。私は好きではなく、その計画は葬り去った。“Notesプラス”であり、“Dominoプラス”であるべきだと思う」と話している。
だれがDominoのJ2EE化を熱心に進めようとしたのかは別として、その計画はキャンセルされそうだ。今や同期型メッセージ機能が統合され、20年前に産声を上げたグループウェアはコラボレーションのためのプラットフォームへと大きく進化している。これは当初は予期されていなかったニーズといえる。IBMでは、Notes/Dominoを使い続ければ、IBM Workplace Client Technologyのような標準ベースの技術革新によって将来予期できないニーズにも対応できると主張する。新しいメッセージが顧客にどのように届くだろうか。
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