「奉行シリーズ」と「Salesforce CRM」をSaaS型で連携:SaaSでERPとCRM連携
NTTソフトウェアとテラスカイは、オービックビジネスコンサルタントと共同でSaaS提供型の連携基盤サービス「SkyOnDemand for 奉行」を4月16日よりサービス開始した。
SaaSの弱点を克服
SkyOnDemandは、ソリューションサービスプロバイダのNTTソフトウェアと、SaaSとEAIを核とするソフトウェア開発・コンサルティング事業等を行っているテラスカイが2008年10月より販売を開始した、SaaS型システム連携サービス。SaaSアプリケーションと社内システムのデータ連携を行うネットサービスで、「SkyOnDemand for 奉行」はSkyOnDemand上で利用する。
このサービスの特長は「Salesforce CRM」と基幹業務の情報を連携させ、経営の可視化やデータの利活用を容易にするところにある。SaaS上で運用される各種コンテンツ同士のデータ連携を可能とし、日々発生する基幹データとCRMで運用される営業活動や取引情報とをスピーディーに連携させ、経営の可視化による経営判断情報を提供することを可能にする。
SaaSの弱点とされてきた各種コンテンツ同士のスピーディーなデータ連携やデータ活用ができるようになり、開発コストの低減と短納期が図れ、経営判断のための情報を迅速に利活用できるという。このサービスは、OBCの販売網を通じて全国で提供される。
これまではSalesforce CRMや奉行シリーズに、それぞれ蓄積されている顧客情報、売上情報、在庫情報などのデータを連携するためには新たな開発が必要だった。そのため多くの中堅・中小企業ユーザーはデータ連携を行わずに顧客情報の二重投入や「経営情報編集に時間がかかる」などの問題を抱えていた。SkyOnDemand for 奉行は、Salesforce CRMと奉行シリーズに特化したデータ連携を行うため、利用企業は入力作業の効率化や迅速な顧客対応、経営分析が可能になる。
奉行シリーズは中堅・中小企業向けERP市場で、Salesforce CRMはCRMのSaaS市場でそれぞれ高いシェアを占めており、双方のデータを容易に連携できることで、すでに導入済みの多くの企業や、これから導入を検討する企業は、新たな開発を行うことなく、低コストで経営データの有機的な活用が可能となる。
価格は初期料金(初回のみ)60万円から。月額利用料金は5万円から。いずれも税別。
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