シスコシステムズは7月3日、日本航空(JAL)のデータセンターに仮想化対応のアプリケーション管理製品「Cisco Application Control Engine(ACE)」などが採用されたと発表した。JALはeコマースネットワークで同製品を運用する。
Cisco ACEは、レイヤ4のサーバロードバランシング機能や、レイヤ7コンテンツスイッチングなどの機能を持つ仮想化対応のデータセンター向け製品。アプリケーション利用の最適化や仮想化が可能なロードバランシング機能を複数運用できるのが特徴となる。
JALは、仮想化技術を中心としたプライベートクラウド型のデータセンターを構築しており、eコマースネットワークのメインスイッチにCisco Catalyst 6509Eを2台導入している。Cisco ACEと併せてネットワーク管理モジュールの「Cisco Network Analysis Module」も採用し、JALではこれらのモジュールをCatalyst 6509Eに統合して運用する。
これらの対応により、ハードウェアの変更やシステムを停止させることなく、スループットを最大16Gbpsまで高められるほか、物理装置の減少に伴う消費電力や熱量の削減などの効果が得られるとシスコは説明している。
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