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グローバルネットワークの潮流は「階層型」へ:世界で勝つ 強い日本企業のつくり方(3/3 ページ)
日本企業の海外進出に欠かせないのがグローバルネットワークの構築だ。だがコストや信頼性、運用のしやすさは通信事業者によって大きく異なる。グローバルネットワークを構築する上で不可欠な通信事業者選びのポイントを探る。
ビジネスのあり方とアーキテクチャを考えよ
「最適なグローバルネットワークを構築しているユーザー企業は、ビジネスのあり方をどう考えるかという点からネットワーク全体を設計している」と田崎氏は話す。
ビジネスのやり方や狙いを定めるマーケット、また、どの地域にどういう機能を配置するかなど、会社としての組織や機能の配置の仕方から考えているユーザー企業の方がネットワークが拡散せず、コントロールしやすい形にまとまっているという。
アーキテクチャをどう考えるかも重要で、それがしっかりしていれば考え方が整理されているので、さまざまなイベントに対し、柔軟に早く対応できる。
「ビジネス全体をみなければならないので、アーキテクチャを考えるのは簡単ではない。しかし、全体像を抑えなければネットワークの整合性が取れないといったことが生じる」(田崎氏)
最適なグローバルネットワークを構築するためには、まず自社がどんなビジネスを展開するのかを正確に定め、その上でアーキテクチャをしっかり考える。そして重視する地域などを踏まえて通信事業者を選ぶことが重要になるだろう。
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