花王は、グループ企業内の経理業務の効率化を目指し、業務の一部を日本アイ・ビー・エム(日本IBM)に委託する。日本IBMが2月17日に発表した。
グループ会社のサービスの品質向上と経理業務の効率化を目指し、国内55カ所で個別に手掛けていた支払い業務を花王の「すみだ事業場」に集約し、業務の標準化を進める。その一環として、日本IBMとアウトソーシング契約を交わす。
日本IBMは、花王グループ社員の旅費精算のデータ照合や銀行への送信プロセスなどの業務を請け負う。中国・大連の「IBMグローバル・デリバリー・センター」で売掛金の照合業務などを3月から担当し、花王からの業務移管を6月に完了させるとしている。
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