GoogleのJavaScript実装テスト、最優秀はOpera
GoogleはJavaScript実装のテストスイート「Sputnik」をバージョンアップし、主要ブラウザのテスト結果を発表した。
米Googleは3月11日、2009年6月にオープンソースとして公開したJavaScript実装のテストスイート「Sputnik」を、Webブラウザで実行できるページを公開したと発表した。
Sputnikは、JavaScriptの標準「ECMA-262 3rd Edition」への適合度をテストできるスイートとして開発された。2009年12月に完了した「ECMA-262 5th Edition」が、JavaScriptのWeb利用の実態により近い定義に更新されたことを受け、Sputnikを新版に合わせてアップデートした。従って、このテストの結果は標準との適合度だけでなく、Webとの互換性を反映しているという。
Webブラウザでのテストを実行するには、テストしたいブラウザでテストサイトを表示し、「Run」をクリックする。5000以上のテストが実行され、幾つのテストに成功/失敗したかが表示される。
Googleは、新版のSputnikで5つの主要ブラウザ(Google Chrome、Firefox、Internet Explorer、Safari、Opera)の安定版をWindows XP上でテストした結果も発表した。これによると、最も優秀だったのはOpera 10.50で失敗は78、次がSafari 4で159、Google Chrome 4が218、Firefox 3.6が259と続き、Internet Explorer 8は突出して失敗が多く、463だった。下図はこの結果を視覚化したもの。円の中心に近いほど、テストの成績が良かったことを表している。
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