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情報機器市場の成長性――ポメラなどが新たな需要に:アナリストの視点(3/3 ページ)
世界的な景気後退は終わりを迎えつつあり、新興国が世界経済をけん引する図式が見えてきた。これに伴い、情報機器市場はどのような成長曲線を描くのか。電子メモなど新たな需要も生まれつつある同市場をアナリストが分析する。
国内PC市場動向
国内PC市場を筐体別に分析すると、数量ベースではNetbook/MIDによる市場規模の拡大が顕著である(図4)。2008年のPC市場の規模は6.3%であるのに対し、2009年は15.2%、2013年は17.9%まで達する見通しだ。
金額ベースでは、市場規模は僅少にとどまっている(図5)。2008年が2.4%だった市場規模は、2013年には5.8%となるが、大幅な成長は見込めない。2012年にはマイナス成長に転じる見通しだ。価格競争の激化で製品単価の下落が著しく、参入ベンダーの収益を悪化させるため、金額ベースでは有望な市場とは言い難い。今後は、収益単価の高いサブノート市場を見据えた製品展開が推測される。
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