セキュリティ企業のF-Secureは3月22日のブログで、携帯メールで感染するワームが中国で出回っているのを見つけたと伝えた。
それによると、このワーム「Trojan:SymbOS/MerogoSMS」は携帯電話のSMS(ショートメッセージサービス)を使い、Symbian Series 60 3rd Edition搭載の携帯電話に感染する。
問題のSMSは中国語の文面に続いてWebサイトへのリンクが記載されており、リンクをたどるとアプリケーションのインストールを促されてワームに感染し、SMSをばらまくようになる。
Symbian端末は、デフォルトで証明書のないソフトをインストールできない設定になっている。しかしこのワームのインストールパッケージはSymbianの証明書取得プロセスを通過しているといい、証明書のあるインストールファイルに、証明書のない別のSISXファイルを仕込む手口を利用。これによって、プログラムの実態把握を難しくしているという。
Symbian Foundationは、既にこのパッケージのパブリッシャーIDを無効にする措置を取ったという。現時点で中国以外の国でこのワームの報告はないとF-Secureは伝えている。
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