IIJ、「サイボウズ ガルーン SaaS」をグループ会社との情報共有基盤に
IIJは約1700人の従業員が使う情報共有基盤として、サイボウズ ガルーン SaaSを導入した。データを容易に移行できる点や利用者の教育費を抑えられる点を評価した。
サイボウズは4月6日、インターネットイニシアティブ(IIJ)がSaaS(サービスとしてのソフトウェア)型グループウェア「サイボウズ ガルーン SaaS」を導入したと発表した。IIJは、これまで活用していたグループウェアのデータを簡単に移行できる点などを評価した。
IIJは2001年にグループウェアのパッケージソフト「サイボウズ Office シリーズ」を導入したが、社員が増えたことでパフォーマンスが低下。700ユーザーを超えた時点で、出勤時間にグループウェアにアクセスできない従業員が出始めた。サイボウズ Office シリーズは最大300人を想定したグループウェアであるため、サーバを増強しても性能が改善されず、新しいグループウェアへの乗り換えが必要になった。
同社が新システムに求めた要件は、少人数で運用でき、利用者が増えてもサーバの運用やメンテナンスに追加コストを掛けずに済むこと。利用者数に応じて従量課金でサービス料金の支払いができるSaaSに絞り、サイボウズ ガルーン SaaSを採用した。導入していたサイボウズ Officeと同じ使い勝手であり、利用者を再教育せずに済む点、データ移行に優れている点などを評価した。現在、約1700人の従業員が利用しているという。
導入していた「サイボウズ Office 6」および4月に吸収合併したアイアイジェイ テクノロジーが利用していたグループウェア「desknet's」のデータをサイボウズ ガルーン SaaSに移行し、情報共有基盤として活用している。システムの構成変更やデータ量の増加などを意識せずに、システム統合が実現できたとしている。
IIJは、クラウドサービス「IIJ GIO」の1メニューとしてサイボウズ ガルーン SaaSを提供している。今回のシステム導入で得たノウハウを生かし、導入支援のサービスを強化していく。
関連記事
- ITmedia リサーチインタラクティブ 第5回調査:Google Appsへの期待が鮮明に――変わる企業の情報共有基盤
電子メールやスケジュール管理などの機能を持つコミュニケーションツールの入れ替え時期が迫っている。10年前に導入した企業が約4割に上り、今後の導入においてはGoogle Appsへの期待が高まっている。ITmedia エンタープライズとITRが実施した読者調査から、企業の情報共有基盤に対するニーズの変化を明らかにする。 - KDDI、2万人が使うグループウェアを「ガルーン 2」に更新
KDDIは、大規模企業向けグループウェア「サイボウズ ガルーン 2.5.2」を導入し、2万人が使う情報共有基盤を刷新した。これまで使っていた前バージョンの「サイボウズ ガルーン 1」の処理性能の低下に伴い、新バージョンへの更新を決めた。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.