KDDI、2万人が使うグループウェアを「ガルーン 2」に更新
KDDIは、大規模企業向けグループウェア「サイボウズ ガルーン 2.5.2」を導入し、2万人が使う情報共有基盤を刷新した。これまで使っていた前バージョンの「サイボウズ ガルーン 1」の処理性能の低下に伴い、新バージョンへの更新を決めた。
KDDIは、大規模企業向けグループウェア「サイボウズ ガルーン 2.5.2」を導入し、2万人が使う情報共有基盤を刷新した。これまで使っていた前バージョンの「サイボウズ ガルーン 1」の処理性能の低下に伴い、新バージョンに更新した。サイボウズが2月2日に発表した。
ガルーン 2に更新したことで、出社時間帯(9時から9時半)に集中する1分当たり4000以上のアクセスを、エラーを出さずに処理できるようになった。更新に伴い、機能の改善も実施。利用者のログイン情報をActive Directoryに統合し、ほかのシステムと共通のIDで利用したり、日程から会議室を検索したりできるようにした。
自動的に利用者情報を登録、変更することも可能になった。社員情報、業務委託社員、携帯番号、組織情報などをCSVに書き出し、ガルーン 2に取り込む形式にした。約10営業日かかっていた人事異動によるデータの反映が、1日で済むようになった。
今後は、スマートフォンからスケジュールの閲覧や利用者名簿の検索ができるようにする。来客者を管理する独自システムをガルーン 2に集約することも検討。社内システムをグループウェアの画面から使えるようにするなど、システム統合も進めていく。
ガルーン 1のノウハウを継承
2000年に第二電電(DDI)、国際電信電話(KDD)、日本移動通信(IDO)が合併して誕生したKDDIは当時、部門や企業ごとに独自の情報共有システムを導入していた。情報を一元管理する目的でグループウェアの検討を開始し、部門間の情報を全社で共有できるという要件を満たす「サイボウズ ガルーン 1」を2003年に採用した。
約1万5000人がグループウェアを活用していた2005年ごろ、利用者数の増加に伴う処理能力の低下が問題になった。サーバを追加しても改善が進まず、次期製品を検討。ガルーン 1の使い勝手とほかのグループウェアの入れ替え工数や費用を判断材料に、ガルーン 2への更新を決めた。
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