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IBM、文書取り込みソフトのDatacapを買収
IBMは、カルテや保険請求書といった紙の文書を電子化するソフトやサービスを提供する企業を買収し、ECM部門に統合する。
米IBMは8月10日(現地時間)、文書取り込みソフトメーカーの米Datacapを買収したと発表した。買収総額などの詳細は公表していない。
Datacapは1988年創業のニューヨーク州タリータウンに本拠を置く非公開企業。医療記録や保険請求書、インボイスなど、さまざまな紙の文書や画像ファイルのデータ化および情報管理を可能にするソフトウェアやサービスを提供している。顧客は金融機関、医療機関、保険企業、政府、運輸、出版、メーカーなど幅広い業種の200社以上にわたる。
IBMはDatacapの買収により、医療機関や保険企業など、いまだに紙の文書を多く扱っている業種の顧客に対し、情報の電子化、管理、自動化の手段を提供できるとしている。HIPAA(医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律)やSOX法(サーベンス・オクスリー法)の下、企業は正確で低価格な文書データ化ソリューションを必要としているという。
DatacapはIBMのソフトウェアソリューショングループのECM部門に統合される。
IBMは7月に1億ドル規模の医療品質向上イニシアチブを発表しており、Phase ForwardやInitiateなど、医療関連企業を買収している。
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