米Yahoo!、一般検索でのBing移行の本格スタートとSearchMonkeyの終了を発表
Yahoo!検索でのBing採用に伴い、開発者向けに提供してきたSearchMonkeyを終了し、BOSSを有料化する。
米Yahoo!は8月16日(現地時間)、2009年7月に発表したMicrosoftとの検索提携に基づいて、今週中に米国とカナダの英語版Yahoo!検索のバックエンドの検索エンジンをMicrosoftのBingに移行すると発表した。同社は7月から米国での移行作業を始めており、全世界での移行が完了するのは2012年初旬になるとしている。
Yahoo!は同日、サードパーティー開発者やWebパブリッシャーに提供している各種ツールの扱いがこの移行に伴って変わることを説明した。
まず、Yahoo!での検索結果をカスタマイズできるプラットフォーム「SearchMonkey」の開発者ツールを10月1日に終了する。その結果、サードパーティーのアプリやデータサービスはYahoo!の検索に反映されなくなる。Yahoo!は終了前にアプリのコードをエクスポートするよう呼び掛けている。SearchMonkeyの終了は「Webパブリッシャーやパートナーに新たな検索関連のサービスを提供することに注力するため」としている。
「Yahoo! Search BOSS」は継続するが、有料になる。BOSSは開発者がYahoo!の検索技術を利用してカスタム版の検索エンジンを構築できるプラットフォーム。近いうちに、MicrosoftのWebおよび画像の検索結果が反映されるようになるなど、新たな機能が追加される見込み。有料化とともに、開発者がBOSSの検索エンジンから収益を得られる広告モデルを追加する計画もあるという。
Webパブリッシャー向けに提供しているSEOツールの「Site Explorer」は、Microsoftの同様のツール「Bing Webmaster Center」と統合する計画。ただし、2012年の移行完了まではSite Explorerを使うことを奨励している。
フロントエンドライブラリの「Yahoo! User Interface Library(YUI)」やクラウドサービスの「Hadoop」、「Traffic Server」などの技術の提供は継続する。
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