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ファミマ、EMCのストレージを導入――プライベートクラウド化を見据え:導入事例
ファミリーマートはEMCのストレージでデータ管理基盤を統合する。運用コストを10%削減し、装置の設置面積は3分の1に低減する。
ファミリーマートはデータ管理基盤として、EMCのハイエンドストレージ「EMC Symmetrix VMAX」と自動階層化技術「FAST」、重複除外ストレージ「Data Domain DD690」を導入した。IT基盤のプライベートクラウド化を見据えた取り組みであり、本番稼働は2010年10月の予定。8月23日、EMCジャパンが公表した。
ファミリーマートでは、データの種類に応じてストレージを階層化する方式を採用してきた。しかし、商材の増加やサービスの拡大などデータ量の増大が著しいものとなったため、ストレージの全面的な刷新を決断した。結果的に、EMCの製品を導入することになったわけだが、決め手は、従来環境の統合による運用管理コストの削減、情報ライフサイクル管理(ILM:Information Lifecycle Management)の考え方に沿ってデータを管理・活用できることの2点だった。
導入効果としては、ストレージを筐体内で自動階層化したり、従来のテープドライブをDD690に移行したりすることで、運用コストの10%削減を見込む。またストレージ装置の設置面積も、従来の3分の1に低減できるとしている。
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