HP、新CEOに元SAPのCEO、レオ・アポテカー氏を指名:元Oracle幹部も取締役に
マーク・ハード氏の辞任を受け後継CEOを探していたHPが、2月にSAPのCEOを辞任したレオ・アポテカー氏を新CEO兼社長に任命した。同社はまた、Oracleでの幹部経験を持つベンチャーキャピタリスト、レイ・レーン氏を取締役会に迎えた。
米Hewlett-Packard(HP)は9月30日(現地時間)、新CEO兼社長に元独SAPのCEO、レオ・アポテカー氏を指名したと発表した。同氏はHPの取締役にも就任する。
HPは、前CEOのマーク・ハード氏が8月に辞任した後、暫定CEOとしてキャシー・レスジャックCFO(最高財務責任者)を立てて内外からCEOを探していた。
アポテカー氏は1988年にSAP France社長としてSAP入りし、2002年から取締役に就任、2008年4月にヘニング・カガーマンCEOとの共同CEOに任命された。2009年5月のカガーマン氏退職後、単独でCEOを務め、2010年2月に同社の監査役会が契約更新をしない決定をしたため、CEOおよび取締役を退いた。
HPは発表文で「アポテカー氏はSAPのCEOとして、同社の研究開発および技術プラットフォームを改革し、ビジネスモデルと顧客層を拡充した」と評している。
同社はまた、新たな取締役として米ベンチャーキャピタルKPCB(Kleiner Perkins Caufield & Byers)のパートナー、レイ・レーン氏を迎え、代表権のない取締役会会長に任命した。同氏は米EDSや米IBMで製品管理責任者を歴任し、米OracleでCOO(最高執行責任者)を務めた後KPCBに参加した。
アポテカー氏とレーン氏の就任は11月1日に予定されている。暫定CEOのレスジャック氏は従来通りCFO職を継続する。
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