Cisco、家庭向けビデオチャットシステム「Umi」でSkypeに対抗
Ciscoはテレビとネットワークに接続して利用するビデオチャットシステム「Umi」を11月に米国で発売する。
米Cisco Systemsは10月6日(現地時間)、家庭向けビデオチャットシステム「Umi(ユーミーと読む)」を発表した。高精細テレビとネットワークに接続し、大画面でのビデオチャットやビデオメッセージが楽しめるという。ビジネス向けに培ってきたビデオ会議技術で、SkypeやAppleが普及に努めているコンシューマー向けビデオチャット市場に参入する。
同日から米国で予約を開始し、11月14日に同社およびBestBuyのオンラインショップで発売する。価格はハードウェアが599ドルで、利用料は月額24.99ドル。利用料には上限なしのビデオチャット、100分間までのビデオ録画が含まれる。
Umiは、テレビをネットワークに接続するためのコンソール、テレビの上に設置できる高精細カメラ、リモコンの3点で構成されている。Wi-Fi(IEEE 802.11b/g/n)および10/100イーサネットに対応し、ビデオチャットは1080pで表示する(ネットのスピードに合わせ、解像度は1080p、720p、480pから選択できる)。付属のカメラはリモコンでのパンやズームが可能だ。
GoogleのメールサービスGmailに付属のビデオチャット機能を利用するPCともビデオチャットやビデオメッセージの送受信ができるほか、同システムで録画したビデオをFacebookやYouTubeに投稿する機能を備える。
Ciscoは、将来的にはこうした技術でコンシューマーと企業を結び付け、例えば教育やヘルスケア、ファイナンスなどのサービス提供での利用を見込んでいるという。
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