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Oracleの元社長フィリップス氏、SMB向けERP企業InforのCEOに就任
元HPのマーク・ハード氏の社長就任でOracleの社長の座を退いたチャールズ・フィリップス氏が、ビジネスアプリケーションベンダーInforのCEOに就任した。
SMB向けERPソフトを手掛ける米Inforは10月25日(現地時間)、米Oracleの元共同社長、チャールズ・フィリップス氏をCEOに任命したと発表した。フィリップス氏は9月に、Oracleが米Hewlett-Packard(HP)の元会長兼CEOのマーク・ハード氏を共同社長に迎えた際、辞任している。
Inforはジョージア州アトランタに拠点を置く従業員約8000人の非公開企業で、年間売上高は約20億ドル。125カ国の7万以上の顧客にERPやCRM関連のビジネスアプリケーションを提供している。ビジネスプロセスの自動化に主眼を置いており、これまで70以上の企業を買収することでポートフォリオを拡大してきた。
フィリップス氏はOracleの社長在任中、BEA SystemsやHyperion、Siebelなどの買収で大きな役割を果たした。Inforの会長兼現CEOでフィリップス氏のCEO就任後は会長にとどまるジム・シェイパー氏は「チャールズ・フィリップス氏はテクノロジー業界の真のビジョナリーであり、Oralceとウォールストリートでの経験から導いたユニークな視点の持ち主だ」と評している。
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