富士通研究所は3月12日、仮想環境のボトルネックを特定する性能分析技術を世界で初めて開発したと発表した。4月から、富士通のLinux技術支援サービスで同技術を活用する予定という。
同社によると、仮想環境全体のプログラム動作状況を仮想マシンをまたいで網羅的に分析できるツールはこれまで存在せず、性能低下の原因をアプリケーションやプログラム単位で特定することは困難だった。
新技術は、複数の仮想マシン上のユーザープログラム動作情報を、仮想基盤のハイパーバイザー上で網羅的に取得し、プログラム全体の処理状況を分析する。これにより、複雑な仮想環境でもボトルネックの原因を正確に特定でき、仮想環境のITリソースの使用効率アップなどに役立つという。
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仮想デスクトップではTCPを利用する場合に比べて、より快適に操作できることを確認したという。2013年度中に実用化を目指す。
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