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沖縄にクラウドおよびSDNの研究機関 NTT Com、NEC、イイガ
クラウドコンピューティング技術およびSDNの実用化に向けた研究機関「沖縄オープンラボラトリ」をNTT Com、NEC、イイガの3社が設立した。
NTTコミュニケーションズ(NTT Com)、NEC、イイガの3社は5月31日、沖縄県うるま市の「沖縄IT津梁パーク」に、SDN(Software-Defined Networking)やクラウドコンピューティング技術に関する研究機関「沖縄オープンラボラトリ」を設立したと発表した。同日より活動を開始している。
沖縄オープンラボラトリでは、SDNおよびクラウドの関連技術開発や技術検証を行う。今回設立にかかわった3社とも既にSDNやクラウドに関する製品、サービスを提供しており、そこで培われた知見などを結集することで、より高度な新技術の研究開発や実用化、さらなる市場への普及を図りたい考えだ。また、沖縄をアジアの重要なICT拠点とする「おきなわSmart Hub構想」の実現に寄与するため、アジア各国の人材が沖縄で次世代ICT技術研究などの活動ができる環境の整備も行っていくという。
沖縄オープンラボラトリの理事長には、NTT Com 取締役 サービス基盤部長の伊藤幸夫氏が就任。研究員は10人。まずは3社でのスタートとなったが、今後は「国内外の企業や学術機関から多くの参画メンバーを募っていきたい」(NEC広報)としている。
現在沖縄では、クラウドビジネスを推進すべく県主導でデータセンターの建設が進められるなど、クラウド関連の動きが活発化している。
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沖縄 | アジア | データセンター | クラウドコンピューティング | SDN(Software Defined Networking) | NTTコミュニケーションズ | 技術開発
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