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クラウドベースのコンタクトセンターソリューションに注力 ジェネシス

クラウドサービス企業を相次いで買収するなど、ソリューションの拡大を図る米Genesys。また日本市場においては中小規模のコンタクトセンターに向けた新製品を提供する。

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 コンタクトセンターソリューションを提供するジェネシス・ジャパンは6月4日、プレス向けに事業戦略説明会を開催した。自社イベントのために来日していた米Genesysのポール・セグレCEOが2012年のトピックスを振り返ったほか、日本市場向けの新製品を発表した。

米Genesysのポール・セグレCEO
米Genesysのポール・セグレCEO

 SIPベースのコンタクトセンターソリューションやアナリティクスアプリケーションなどが業績をけん引し、Genesysは2012年に6億1000万ドルを超える年間収益を達成、前年比2ケタ成長を記録した。「新規導入は200社に上り、クラウド経由のユーザーが拡大した」とセグレ氏は強調する。

 クラウドについては、サービスを強化するために、クラウドベースのセルフサービスコンタクトセンタープロバイダーであるAngelや、クラウドベースの代金回収や支払いサービスを提供するSoundBiteなどを相次いで買収した。現在は1900社以上のユーザーを抱え、今月11日にはコンタクトセンター統合製品「Genesys 8」の全機能をクラウドで提供する「Platform On Demand」を発表するなど、今後さらにクラウドビジネスに注力していく構えだ。

 また、このたび日本市場に特化したコンタクトセンターパッケージソリューション「Genesys J-Package」を発表。200席以下の中小規模コンタクトセンターをターゲットに、統合管理機能、ACD(Automatic Call Distribution)/CTI(Computer Telephony Integration)機能、ルーティング機能、簡易IVR(Interactive Voice Response)機能、フロントアプリケーション、レポート機能、通話録音機能、シート管理機能をワンパッケージにしたものをオンプレミス型で提供する。レポート、通話録音、シート管理に関しては、パートナー企業であるP&W ソリューションズの製品群を組み合わせた。

 これまでジェネシス・ジャパンは大規模コンタクトセンターのユーザーが多く、中小規模の開拓がビジネス課題だった。新製品を軸に営業提案の幅を広げていきたいとしている。

 Genesys J-Packageの価格は2500万円程度から。初年度で20ユーザーの獲得を目指す。出荷は7月1日。

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