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Windows 8.1とiOSやAndroidも使える情報活用のための機能とは?さよならWindows XP、そしてWindows 8.1へ(2/2 ページ)

Windows 8.1から対応した機能では、マルチデバイスによる業務活用を支援するものも注目される。今回は「ワークプレース ジョイン」「ワーク フォルダー」を取り上げてみたい。

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ワーク フォルダーは社内に作られる“Dropbox”

 ワーク フォルダー機能は、Windows Server 2012 R2の「ファイルサービスと記憶域サービス」に新しく追加された同期共有サービスを利用して、サーバ側の共有フォルダとクライアントのフォルダをオンラインで同期する機能だ。

 今までのWindows Serverで提供されていた共有フォルダと異なるのは、クライアントのローカルストレージにファイルがコピーされているため、オフライン状態になっても利用することができる。共有フォルダにアクセスできるクライアントは、Windows PCなどが対象となっていた。しかし、ワーク フォルダーではWindows 8.1/RT、Windows 7などのWindows OSだけでなく、iOSやAndroidのデバイスでもファイルを共有できる。iOSやAndroidデバイスでワーク フォルダーを利用するには、それぞれのデバイスに専用アプリをインストールする。

 ワーク フォルダーとは、いわばDropboxなどのクラウドストレージをオンプレミスのシステムで利用できるようにしたモノだ。コンシューマーサービスのクラウドストレージは、クラウドにファイルをアップすれば、PCだけでなく、スマホやタブレットから簡単にファイルを見たり、変更したりできる。もちろん、ファイルはクラウド上に唯一存在するため、個々のデバイスにコピーが作られ、どれが最新版か分からなくなるようなこともない。

 ただし、コンシューマー向けのクラウドストレージを企業が利用する場合は、セキュリティ面などの問題点も多くある。ワーク フォルダーは、オンプレミスのWindows Server 2012 R2上でサービスすることで、データがクラウドにアップされず、社内のITシステムの管理下に置くことができる。

 ワークプレイス ジョインでは、IRM(Information Rights Management)を使って、ドキュメントを閲覧したり、印刷することができるユーザーの制限もできる。ファイルに暗号をかけて、セキュリティを高めることも可能だ。


ワーク フォルダーは、Windows Server 2012 R2上の共有フォルダーを様々なデバイスからアクセスできるようにする(同)

Microsoftが提供しているクラウドストレージとワーク フォルダーの機能の違い。ワーク フォルダーは、オンプレミスのサーバに構築されるため、セキュリティ性が高い(同、現在SkyDriveはOneDriveに名称変更されている)

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