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Facebook、市民の政治参加を支援する「Town Hall」提供開始
Facebookがまずは米国で、ユーザーの位置情報に基いて地元の議員や知事などの政治家のリストを表示し、フォローやメッセージ送信などを支援する新機能「Town Hall」の提供を開始した。
米Facebookは3月27日(現地時間)、ユーザーの民主政治への積極参加を支援するツール「Town Hall」の提供を米国で開始した。マーク・ザッカーバーグCEOが自身のFacebookで発表した。
Facebookは以前から、選挙での投票を促す機能などを提供してきており、先の米大統領選挙でもキャンペーンを展開した。
タウンホールは、政治家が市民と対話する集会、タウンホールミーティングを語源とするようだ。ザッカーバーグ氏は「Town Hallはユーザーが地元の選出された代表をFacebook上で見つけ、繋がることを助けるツール」と説明する。「人々は政治プロセスにかかわるほどに、自分の価値を(社会に)反映できる」という。
Town Hallでは、ユーザーの位置情報に基いて地元の知事や議員などの政治家をリストアップ表示し、フォローとコンタクトボタンを添えることで、簡単にフォローしたり、(政治家側が受け入れる設定にしていれば)メールや電話でメッセージを送ったりできる。
ザッカーバーグ氏は2月、「Building Global Community」と題した5000ワード以上の長文メッセージの中で、「世界中の人々のための世界規模のコミュニティを構築するためにわれわれにできること」の1つとして、このツールの提供を予告していた。
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