ニュース
Facebook、コンテンツに関する申し立て窓口を設置
Facebookが、「コミュニティ規定」に違反するとしてコンテンツを削除する際、ユーザーへの通知に異議申し立てのためのリンクを設置する。申し立てを受けると人間が審査し、誤りだと判断した場合はコンテンツを復帰させる。
米Facebookは4月24日(現地時間)、コミュニティ規定違反を判断する社内ガイドラインを初めて公表した。また、削除されたコンテンツについて、ユーザーが申し立てるためのプロセスを拡充した。
社内ガイドラインそのものを公開したのではなく、同日公開した「コミュニティ規定」が社内ガイドラインとほぼ同じ内容だとしている。
同社はガイドライン公開の目的を、判断が難しいコンテンツについて、Facebookがどのように判断しているかをユーザーにも理解してもらい、フィードバックを受けることだと説明する。
Facebookの判断に異議のあるユーザーのために、異議申し立てプロセスを今後1年以内に作成する。
例えば、コンテンツの内容がコミュニティ規定に違反しているとして削除された場合、Facebookから送られてくる通知に対して申し立てられるようになる。右図の「Request Review」をタップすることで申し立てできる。
申し立てに基づいてFacebookの人間のチームが精査し、Facebookが判断が間違っていたと認めた場合はコンテンツは復元される。
Facebookでは報道写真をヌードだとして削除してしまったり、殺人の動画を削除するのに数時間かかったりと、コンテンツ規定を巡る問題があり、改善が求められている。
関連記事
- Facebook、ロシア疑惑関連アカウントとページを合計273件削除したと報告
米大統領選でのロシア介入問題で批判されているFacebookが、ロシアプロパガンダ企業IRAのFacebookとInstagramのアカウントと、Facebookページを合わせて273件削除したと発表した。 - Facebook、“射殺動画”削除に2時間かかったプロセスを説明
高齢者を射殺する動画が約2時間にわたってサービス上で視聴できてしまった問題について、Facebookが削除までのプロセスを説明し、レビュー体制の強化を約束した。 - Facebook、「サービス規約」と「データに関するポリシー」を“明確化”
Facebookが、ユーザーの個人情報不正利用問題対策の一環として、「サービス規約」と「データに関するポリシー」の改定を発表した。個人情報の収集方法を変えるわけではなく、規約とポリシーで“より詳しく説明します”としている。 - Facebook、「ナパーム弾の少女」を“ヌード”だとして削除(抗議を受け復活)
Facebookが、大手新聞社の記者が自身のページに投稿した歴史的反戦写真「ナパーム弾の少女」を「コミュニティ規定」に反するとして削除し、物議を醸した後復活させた。新聞社の編集長はザッカーバーグCEO宛の公開書簡で「ジャーナリストの権利と義務は、Facebookのアルゴリズムによって傷つけられるべきではない」と抗議した。 - Facebook、「コミュニティ規定」を更新 削除対象を具体的に説明
Facebookが、いじめやわいせつ画像の投稿など、どのようなアクティビティが削除の対象になるのかをより具体的に説明するために「コミュニティ規定」を更新した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.