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マルチクラウド時代のクラウドパートナーをどう選ぶべき?――セールスフォース、IIJ、JBSの新戦略から読み解く:Weekly Memo(1/2 ページ)
マルチクラウド時代に向けて企業はどんなタイプのベンダーをクラウドパートナーに選ぶべきか。クラウドサービスベンダーのセールスフォースやネットワークサービスベンダーのIIJ、ITサービスベンダーのJBSが先週、相次いで発表したクラウド事業の新戦略から読み解きたい。
これからクラウドを本格的に活用してDX(デジタルトランスフォーメーション)を進めたい企業(ユーザー)は、必要なテクノロジーやサービスを提供し支援してくれるパートナーとなるベンダーをどう選べばよいのか。ベンダーからすると、ユーザーからパートナーに選んでもらうためにはどうすればよいのか。
クラウドの観点からいうと、ユーザーニーズは今、オンプレミスとクラウドを効率よく併用する「ハイブリッドクラウド」、複数のクラウドサービスを利用する「マルチクラウド」の領域で高まりつつある。ただ、これらを利用するためには、ネットワークや運用管理もしっかりと整備する必要がある。ユーザーからすると、これからはそれらを踏まえてパートナーを選ぶ必要があるわけだ。
そうした問題意識に対し、タイプの違うベンダーが先週、相次いで発表した新戦略に課題解決のヒントがあると感じたので、今回はそのポイントを解説したい。タイプの違うベンダーとは、クラウドサービスベンダーのセールスフォース・ジャパン(以下、セールスフォース)、ネットワークサービスベンダーのインターネットイニシアティブ(以下、IIJ)、ITサービスベンダーの日本ビジネスシステムズ(以下、JBS)だ。
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