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コスパ抜群「トレッキングポール」おすすめ5選 登山好きアウトドアショップ店員が選び方を解説【2023年5月版】

「トレッキングポール(ストック)」は、登山に持っていくと良いアイテム。体のブレを抑えバランスをとることで、転倒を防ぎ安全に歩行できたり、急登でグッと力を入れて踏み込むのを助けたりと、登山を快適にしてくれます。特に、体力や関節に不安がある人は、安全な登山のためにぜひ使いましょう。

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 「トレッキングポール(ストック)」は、登山に持っていくと良いアイテム。体のブレを抑えバランスをとることで、転倒を防ぎ安全に歩行できたり、急登でグッと力を入れて踏み込むのを助けたりと、登山を快適にしてくれます。特に、体力や関節に不安がある人は、安全な登山のためにぜひ使いましょう。

 今回は、数あるブランドや種類の中から、おすすめのトレッキングポールを紹介。適切な選び方もあわせて紹介します。


Field Forest and Fire/unsplash.com

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おかだあきほ

フリーランスライター兼アウトドアショップスタッフ。富士登山をきっかけにアウトドアにはまり、登山やキャンプ、トレイルランニングなど幅広いアクティビティを一年中楽しんでいます。勤務するアウトドアショップのお客さまから寄せられるお悩みや自身の山体験を生かし、リアルで深い内容を発信! リモートワーカーのため、仕事や日常を快適かつ生産的に行うためのガジェット選びも得意です。

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トレッキングポールの選び方1:「伸縮タイプ」か「折りたたみタイプ」かを選ぶ

 トレッキングポールは収納方法で大きく2種類あり、「伸縮タイプ」と「折りたたみタイプ」に分けられます。伸縮タイプは突っ張り棒のような構造で、ポールの中に収納された部分を伸び縮みさせることで好きな長さに調節するものです。収納サイズは比較的長めで、ザックの中には入れにくい一方で、細かく長さをアレンジできるのがメリット。そのため、上りは短め、下りでは長めに設定するなど、斜面の状況に合わせて変えられます


LEKI マカルFXカーボン(出典:Amazon

 折りたたみタイプは、ポールを3つに折って収納できるもので、伸縮タイプよりも軽量なものが多く、素早く組み立てしやすいのが魅力。また、短く収納できるのでザックの中にすっぽり入れて落下を防ぐことも可能です。しかし、伸縮タイプよりも耐久性がやや劣る場合があり、硬い岩などで強く突くと壊れてしまうことも。どちらのタイプもメリット・デメリットがあるため、何を重要視したいかを考えて決めましょう。

トレッキングポールの選び方2:自分の身長に合ったサイズを選ぶ

 トレッキングポールにはサイズ(長さ)があるため、自分の身長にあったものを選ぶことが重要です。適切な長さは「身長(cm)×0.63」で計算できるといわれています。例えば、160cmの人なら160×0.63=100.8cm。おおよそ100cmがちょうど良い長さであるとわかります。


身長に合わせてサイズを選ぼう

 長すぎるトレッキングポールは姿勢が悪くなるだけでなく、岩や木の根に引っ掛けてしまう恐れもあります。また短いものは下山時に足元に届かない可能性も。適切な長さのものを選ぶことで、トレッキングポール本来の力が発揮できるのです。

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トレッキングポールの選び方3:シーンや重要視したいポイントによって素材を決める

 トレッキングポールは、アルミやカーボンなどの素材でできています。それぞれおすすめの利用シーンやメリットが異なるため、自分のスタイルに合ったものを選びましょう。


自分のスタイルに合わせて素材を選ぶ

 アルミは耐久性が高いため、ある程度衝撃を受けても壊れにくい特徴があります。そのため、硬い岩の上を歩くことが多い場合などにおすすめです。また、アルミ製のトレッキングポールは安価なものが多いため、初心者にも購入しやすいのも魅力です。

 カーボンはアルミよりも軽量なのがポイント。アルミよりも強度がやや劣りますが、その分軽量なので、長時間の行動でも腕を振りやすく疲れにくいのが大きなメリットです。カーボン製のモデルはやや高価ですが、さびないため長く愛用できる良さもあります。

トレッキングポールのおすすめモデルはこちら!

LEKI(レキ) ジャーニーライト

 トレッキングポールといえば必ず名前が挙がるほど定番のブランド・LEKI(レキ)。その中でもジャーニーライトは、使いやすさと購入しやすい価格を兼ね備えたコスパの良いアルミ製モデルです。長さ調節部分には、LEKI独自の「スピードロック・プラスシステム」が設けられ、ワンタッチで長さ調節や固定ができる優れもの。登山中にサッと使い始められてストレスがありません。また、雨で手がぬれている場合や、厚手のグローブをしている際にも調節しやすいメリットもあります。


LEKI(レキ) ジャーニーライト(出典:Amazon

 「エボコン ソフトグリップ」とよばれる、丸みを帯びた柔らかいグリップを採用しており、握りやすいのも人気のポイント。歩行中にポロっと手から外れたり、握って疲れたりすることも防げます。ショッピングサイトで1万円台前半から販売されています。

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ブラックダイヤモンド ディスタンスZ

 シンプルな折りたたみ式を採用したブラックダイヤモンドの「ディスタンスZ」。アルミ製ながら1ペア316~358g(長さにより異なります)と軽量です。特徴的なのは、グリップ部分のデザイン。通気性と吸湿性のあるEVAフォームグリップを使用しており、さらに凸凹があるため、汗や雨がたまりにくく、滑りにくいのが魅力です。


ブラックダイヤモンド ディスタンスZ(出典:Amazon

 ブラックダイヤモンド製のトレッキングポールは非常にたくさんありますが、初めて購入するならコスパと携帯性を兼ね備えた「ディスタンスZ」がおすすめです。初心者向けの低山ハイクから日本アルプス登山まで、幅広い山行で長く使えます。ショッピングサイトで2万円前後で販売されています。

シナノ ロングトレイル125

 100年以上の歴史を持つ老舗日本メーカーであるシナノ。「ロングトレイル」は、初心者向きといわれるリーズナブルなベーシックモデルです。素材には超軽量で強靭(きょうじん)なアルミを使っており、1本約250gと軽量ながら、転倒時に大きな負荷がかかってしまっても壊れにくい設計です。


シナノ ロングトレイル125(出典:Amazon

 レバーを開閉するだけで素早く長さを調節できるスムーズさも魅力。内部の金属はステンレスのためさびにくく、長く愛用できます。さらに、調節部分を引き抜くことで3本に解体し、水洗いすることが可能。調節部分の隙間に泥や砂がつまると長さを固定しづらくなることがありますが、メンテナンスを行えばそういったトラブルも防げます。

ネイチャーハイク トレッキングポール カーボン製

 カーボン製ながらも公式ストアで通常価格9950円で販売されている、コスパ抜群のネイチャーハイク製トレッキングポール。1本約200gと軽量で、耐久性が高いことも評価されています。初めてカーボン製のトレッキングポールを購入する人や、なるべく荷物を軽くしたいUL(ウルトラライト)思考の人にこそ使ってほしいモデルです。長さ調節はレバーロック式を採用。リストバンドも長さを調節できるなど、誰でも使いやすく設計されています。

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ネイチャーハイク トレッキングポール カーボン製(出典:Amazon

 購入した日から365日の品質保証があるのもうれしいポイント。リーズナブルなモデルには珍しく、問題が起きた場合にも対応してくれるのは安心です。

DABADA(ダバダ) アルミ製トレッキングポール

 とにかくリーズナブルなものが欲しいという人には、ダバダのアルミモデルがおすすめ。1本約220gと軽量で、持ち運び用ケースやスノーバスケットなどの付属品も充実しているのにも関わらず、なんと公式ストアで3000円台で購入できます。また一般財団法人製品安全協会が定めたSGマークを取得している製品で、信頼できる品質であることも魅力です。


DABADA(ダバダ) アルミ製トレッキングポール(出典:Amazon

 リーズナブルなモデルは部品が取れたり、壊れたりすることがしばしばありますが、その心配が少ないのも人気のポイント。先端のゴムキャップは差し込んで回す「スクリュータイプ」のため、行動中に失くしてしまうことを防げます。筆者も安価なトレッキングポールの先端を何度か失くしたことがあるため、この機能はとても魅力に感じました。

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