「登山テント」の失敗しない選び方&おすすめ5選 テント泊経験豊富なライターが解説【2023年5月版】
高山でも雪が溶けはじめ、いよいよ夏山シーズンが近づいてきました。今年の夏こそ、テント泊登山に挑戦したい人は多いのではないでしょうか。そこで必ず必要になるのが「登山(山岳)テント」です。
高山でも雪が溶けはじめ、いよいよ夏山シーズンが近づいてきました。今年の夏こそ、テント泊登山に挑戦したい人は多いのではないでしょうか。そこで必ず必要になるのが「登山(山岳)テント」です。しかし購入しようと思っても、種類がたくさんあって迷ってしまいます。
そこで今回は、アウトドアショップで働き、テント泊経験も多い筆者がテントの選び方やおすすめモデルを紹介します。購入前に参考にしてくださいね。
おかだあきほ
フリーランスライター兼アウトドアショップスタッフ。富士登山をきっかけにアウトドアにはまり、登山やキャンプ、トレイルランニングなど幅広いアクティビティを一年中楽しんでいます。勤務するアウトドアショップのお客さまから寄せられるお悩みや自身の山体験を生かし、リアルで深い内容を発信! リモートワーカーのため、仕事や日常を快適かつ生産的に行うためのガジェット選びも得意です。
→著者のプロフィールと記事一覧
登山テントの選び方1:テントのタイプを決める
登山テントの種類は、大きく4つあります。まず「シングルウォール」と「ダブルウォール」に大別され、さらにそれぞれ「ツーポール」と「ワンポール」に分けられます。1枚の壁であるシングルウォールに対し、ダブルウォールはインナーシートの上にフライシートをかけるもの。はじめて購入するなら、ダブルウォールがおすすめです。二層構造のため保温性が高く結露にも強いため、慣れないテント泊でも快適に過ごせます。
ツーポールは、2本のポール(骨格)をクロスさせて立ち上げるものを言います。対してワンポールは、テントの中央に1本のポールを垂直に立てるものです。初心者はツーポールテントがおすすめ。不安定な地面でも立てやすく、強い風が吹いてもテントが倒れにくく安全です。
登山テントの選び方2:初めてのテントなら軽量性と耐久性のバランスが良いものを
初心者であれば、軽量性と耐久性のバランスが良いモデルを選ぶのがおすすめです。
登山テントの中には、わずか500〜800gほどの超軽量モデルもあります。軽量なモデルは、ザックに入れて山を登っても体に負担をかけにくいのがメリットですが、強風や大雨に弱いものもあるので注意が必要です。
一方で、耐久性ばかり重視して重いモデルを選んでしまうと、荷物全体の重量が増して肩や腰に負担をかけてしまうことも。1kg〜1.6kgほどの重さのツーポールテントの中から選ぶと失敗が少ないです。
登山テントの選び方3:サイズを決める
初めて購入するなら、1〜2人用がおすすめ。登山ではキャンプのように3〜8人などの大人数で1つのテントに入って休むことはほとんどなく、グループで登山をしたとしても1人ずつまたは2人で1つのテントに入ることがほとんどです。そのため、1人用(ソロテント)または2人用が使いやすいでしょう。
ソロ登山が多い、または荷物が少ない人は1人用、2人やグループでの登山が多い人や、荷物が多めな人は2人用を選ぶのがベター。ちなみに筆者は、1.5人用というサイズのモデルを使っています。女性2人なら横になれる十分な広さがありますし、1人で使う場合には大きなザックをテント内にゆったりと置くことができるのでおすすめです。
「登山テント」のおすすめモデルはこちら!
モンベル ステラリッジテント2
おすすめのテントで必ず名前が挙がるモンベルの「ステラリッジテント」。実際のテント場でもよく目にするモデルで、初心者からベテランまで多くの人が愛用しています。人気の理由は、さすがモンベルと言わんばかりのコスパの良さ。登山テントは海外ブランドが多く高価なものもたくさんある中、2人用が4万円以下で購入できるのは魅力的です。とはいえ、軽量性や機能性にも妥協はありません。ポールやレインフライを含めた本体重量はわずか1.23kgで、登山テントの中では非常に軽い部類です。
設営が簡単なのも初心者におすすめの理由。一般的なテントのようにインナーシートにポールを通すのではなく、インナーシートについているフックのような部品をポールに取り付けるだけで簡単に立ち上がるので、素早く設営することができます。
アライテント トレックライズ1
日本発のアライテントもユーザーが多いブランド。「トレックライズ」は、短辺に出入り口がある同ブランドの「エアライズ」と並んで大人気のモデルです。筆者も1〜2人用である「トレックライズ1」を愛用中で、2人での宿泊や、ソロ登山で大活躍しています。
同モデルの魅力は、日本製ならではの質の高さと耐久性。テントは全て自社の職人が手作りしており、縫製が丁寧なのが特徴です。そのため雨や風に強く、クリーニング等をきちんと行えば10年以上愛用できる場合も。また日本に工場があるため、万が一壊れてしまっても、部品を手に入れたり修理に出したりといったメンテナンスがしやすいのも魅力です。
「トレックライズ1」は出入り口が大きいのも特徴。出入りしやすくストレスがありません。また、風が通りやすく熱や湿気を効果的に逃がせるため、暑い日にも気持ち良いですよ。
ファイントラック カミナドーム2
ファイントラックの「カミナドーム2」は収納サイズ約8×17×27cmと、とてもコンパクトになるのでザックの中を圧迫しないのが魅力。また他のテントに比べて緩やかなドーム状なので、頭上空間が広いのも特徴です。そのため、2人で入っても頭が当たりにくく、テント内での着替えもスムーズです。
こちらも日本の山岳地帯で使うことを想定されたデザイン。強力な繊維を使った骨格は特許技術を使用しており、稜線上など風の強い場所でテントを張っても安定感があります。さらに、別売りのスノーフライを設置すれば4シーズン対応なのもうれしいポイント。今後登山レベルを上げていき、後々は雪山にも挑戦したい人におすすめです。
ニーモ アトム1P
ニーモ(NEMO)は、米国生まれのアウトドアブランド。1人用の「アトム1P」は重量が1.28gと軽量で、シンプルなデザインのため初めてでも設営しやすいです。「アトム1P」の特徴は、前室(インナーシートとフライシートの間のスペース)が台形で広いのが特徴。そのため、雨や結露から守りたい登山靴やザックをゆったり置けます。登山のほか、キャンプでも使えるテントを探している人にもおすすめです。
「アトム1P」は、インナーシートのスリーブにポールを通すスリーブ式と、ポールにクリップでインナーシートを取り付ける吊り下げ式のハイブリット構造なのもポイント。設営がやや難しい一方で風に強いスリーブ式と、風への耐性がやや弱いものの素早く設営できる吊り下げ式のいいとこ取りです。
プロモンテ アルパインテント VLシリーズ
プロモンテの「アルパインテント VLシリーズ」は、軽量・コンパクトな日本製の吊り下げ式テント。夏は暑く湿度も高い日本で作られているだけあって、乾きやすく、通気性のある生地を採用。そのため、暑い夏山でも快適に過ごすことができます。天井部分近くまで入り口のファスナーを開けられるので出入りがしやすく、熱気もスムーズに逃せます。
また、力を入れずにサッとポールを立ち上げることができるので、疲れている場合や、力のない人でも簡単に扱うことができます。フライシートをスノー用に変えれば雪山でのテント泊も可能なので、1年中使いたい人におすすめです。
30日間無料でお試し! 音楽聴き放題!
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
【関東近郊】行ってよかった「日本百名山」トップ5 大活躍した登山ギアも紹介
登山大好きな筆者が、実際に行ってよかった関東近郊の日本百名山をランキング形式で紹介。登頂時に活躍した登山ギアも合わせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。「東京近郊登山スポット」おすすめ5選 都心から気軽に行けて、自然や景色を満喫できる【2023年5月版】
新緑の季節は、清々しい空気の中青々とした森を歩く登山にぴったりです。今回は東京都在住の登山好き女子が、初心者にも挑戦しやすい「東京近郊の登山スポット」を5つ紹介します。「登山靴」おすすめ5選 登山好きアウトドアショップ店員が、初心者にもぴったりな人気モデルを厳選!【2023年3月版】
アウトドアショップスタッフである筆者が、登山靴の選び方や、初心者にもおすすめしたい人気の登山靴を紹介します。「鬼滅の刃」炭治郎と禰豆子の出身地・雲取山に登ったら、想像以上の絶景が待っていた!
東京都、埼玉県、山梨県の間に位置する「雲取山(くもとりやま)」。標高2017mと東京都最高峰で、日本百名山の一つでもあります。そんな雲取山は大人気マンガ・アニメ「鬼滅の刃」とゆかりがあることをご存じですか? 実は雲取山は、主人公・竈門炭治郎とその妹・禰豆子の出身地とされているのです。もののけ姫の舞台・屋久島「白谷雲水峡」に行ったら、自然のパワーあふれる神秘的な景色を堪能できた
世界自然遺産に登録されている「屋久島」。「白谷雲水峡(しらたにうんすいきょう)」は、屋久島観光の中でも外せないスポットです。ジブリ映画「もののけ姫」の舞台となったことでも知られ、神秘的な森を鑑賞するために多くの人が訪れます。