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「超小型モバイルパソコン」おすすめ3選 ポケットに入る高性能マシン【2019年最新版】

» 2019年12月10日 15時00分 公開
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 かつて「UMPC」(Ultra Mobile PC)と呼ばれていた超小型モバイルパソコンは、スマートフォンやタブレットの普及に伴い、大手メーカーが新製品を出さなくなりました。その一方で、「スマホじゃなくて超小型のWindowsパソコンが欲しい」という声も根強くあり、今では新興メーカーがクラウドファンディングなどを積極的に活用して最新世代のモデルを開発して発売している状況です。

 超小型モバイルパソコンは、メインのパソコンとして使うには小さすぎますが、いつでもどこでも手軽に持ち歩いてWindowsのアプリを使いたいというニーズにぴったり。いわゆるガジェット好きなら興味をそそられるマシンではないでしょうか。今回はそんな超小型モバイルパソコンの特徴と代表的なモデルを紹介します。

6〜8型ディスプレイ搭載で上着のポケットにも入るサイズ

 標準的なモバイルノートパソコンのディスプレイは小さなものでも10〜11型程度のサイズですが、ここで取り上げる超小型モバイルパソコンは6〜8型程度とさらにコンパクトで、小さなバッグや上着のポケットにも収まりやすいのが特徴です。重さは500gを切る超軽量のモデルもありますが、製品によってバラツキがあります。

UMPC 手軽に携帯してWindows 10をどこでも使えるのが超小型モバイルパソコンの特徴です

 携帯して使う場合に注意しておきたいのがバッテリー駆動時間です。超小型なのでバッテリーの持ちがいいと思うかもしれませんが、長時間駆動できるような大容量のバッテリーを内蔵するスペースがないため、一般的な11〜13型のモバイルノートパソコンの方が長時間駆動できます。小さくても充電なしで長時間使いたい場合、バッテリー容量に余裕がある11〜13型のモバイルノートパソコンの方が無難です。

超小型ボディーでも高性能・高機能がウリ

 超小型モバイルパソコンは、パソコンのヘビーユーザーを主なターゲットにして開発しているため、小さなボディーにこれでもかと高性能を詰め込んでいるのが特徴です。CPUは省電力でも高性能なIntel Core Yプロセッサ、メモリはWindows 10をストレスなく動かせる容量8GB、ストレージは高速なSSD、ディスプレイはフルHD超えの高精細など、ハイスペックなモバイルノートパソコン顔負けの性能を誇る製品もみられます。

UMPC 超小型ボディーにIntelの第10世代Coreなど最新スペックを詰め込んだ製品もみられます(写真はOneMix3Pro)

 また、ボディーが小さくてもWi-FiやBluetoothのワイヤレス通信機能、標準サイズのUSB(Type-A)や小型のUSB Type-C、microSDスロット、Micro HDMIなどを搭載した製品が多く、周辺機器との接続もちゃんとこなせます。超小型でも高性能で高機能というのが、超小型モバイルパソコン最大の魅力です。

キーボードまわりのデザインは必ずチェック

 パソコンの使い勝手は、キーボードとポインティングデバイス(タッチパッドなど)に大きく左右されます。超小型モバイルパソコンのこうした入力まわりは、使いやすいようそれぞれの設計に工夫がみられますが、超小型ボディーなのでキーボードのサイズやキー配列、ポインティングデバイスの種類や配置にはクセがあります。ある程度は慣れでカバーできますが、事前にキーボード周辺のデザインをよく確認しておきましょう

UMPC 実際の操作をイメージして、キーボード周辺のデザインを確認しておきたいところです(写真はGPD WIN2)

 超小型モバイルパソコンの新モデルはどれも海外メーカー製なので、キーボードは基本的に英字配列を採用しています。一部のモデルは日本市場向けに日本語キーボードを備えていますが、日本語配列は分かりやすい半面、キー数が多くなるので手狭な印象になることもあります。普段は日本語キーボードを使っていても、超小型モバイルパソコンでは英字キーボードも検討しましょう。

「超小型モバイルパソコン」のおすすめはコレ!

いち早く4コアの第10世代Coreを搭載したハイエンドモデル 「OneMix3Pro」

 ONE-NETBOOK Technologyは中国深センの新興パソコンメーカーです。自社工場を構え、超小型モバイルパソコンの「OneMix」シリーズを開発・製造しています。今回取り上げた「OneMix3Pro」は最新スペックと日本語キーボードを採用したハイエンドな超小型モバイルパソコンです。

OneMix3Pro ONE-NETBOOK Technology「OneMix3Pro」

 最大の特徴は、いち早く最新4コアCPUの第10世代Core i5-1021Y(1.6GHz)を採用したこと。「4コアCPU搭載2in1パソコンで世界最小」をうたっています(2019年11月現在、同社調べ)。また、16GBメモリ、512GB SSD、360度回転する8.4型2K(2560×1600)ディスプレイ、バックライト付き日本語キーボード、指紋センサーまで搭載し、筆圧4096段階のペン入力にも対応するなど、超小型とは思えないハイスペックな仕上がりです。

 本体サイズは204(幅)×129(奥行き)×14.9(高さ)mm、重さは約659gと、ハイスペックでも小型軽量。バッテリー駆動時間は公称6〜8時間です。とにかく高性能な超小型モバイルパソコンが欲しい方におすすめします。


ポケットに収まりやすい7型モバイルパソコン 「GPD Pocket2」

 GPD Technologyも中国深センの新興パソコンメーカーです。複数の超小型モバイルパソコンを発売していますが、この「GPD Pocket2」は性能と持ち運びやすさのバランスに優れた超小型モバイルパソコンです。

GPD Pocket2 GPD Technology「GPD Pocket2」

 基本スペックはCPUが2コアの第8世代Core m3-8100Y(1.1GHz)、メモリが8GB、ストレージが128GB eMMC。ストレージは控えめなので、microSDカードで容量を補いたいところです。ディスプレイは7型と小さいながらもフルHD(1920×1080)の高解像度でタッチパネルも搭載。キーボードはシンプルな英字配列です。キーボード右上の光学式ポインティングデバイスは、本体を両手で持ったまま使いやすい配置になっています。

 本体サイズは181(幅)×113(奥行き)×8〜14(高さ)mm、重さは約510gと、上着のポケットに収まりやすいコンパクトボディー。バッテリー駆動時間は公称6〜8時間と超小型モバイルパソコンでは標準的なスタミナです。


ゲーム用コントローラーを備えた超小型ゲーミングパソコン 「GPD WIN2」

 GPD Technologyはもともとゲーム用ハードウェアの開発をメインにしていたメーカーでもあります。そのGPDならではのユニークなゲーム向け超小型モバイルパソコンが「GPD WIN2」です。

GPD WIN2 GPD Technology「GPD WIN2」

 目を引くのが、キーボードの奥に配置した十字キーやアナログスティック、ボタンといったゲームコントローラー機能。ボディーの背面にはL1〜L3、R1〜R3のボタンまで備えていて、携帯ゲーム機に超小型パソコンを合体させたようなスタイルです。CPUは2コアの第7世代Core m3-7Y30(1GHz)を搭載し、8GB、128GB SSD、タッチパネル付きの6型ディスプレイ(1280×720)といったスペックで、高度な3Dグラフィックスのゲームでなければ十分遊べます。

 本体サイズは162(幅)×99(奥行き)×25(高さ)mm、重さは約460gと、ポケットサイズのゲーミングパソコンに仕上がっています。バッテリー駆動時間はGPD Pocket2と同じく、公称6〜8時間です。携帯してWindowsの機能もゲームも楽しみたいなら有力候補になります。


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