Y!mobile(ワイモバイル)は6月1日に新料金プランを発表しました。新プランは7月1日から適用されます。金額は従来と変わりませんが、使えるデータ量が増え、プランによっては低速時でも1Mbpsでの通信が可能になりました。
Y!mobileの新プランも、同じタイミングで料金プランを新しくしたUQ mobileと同じく、第4のキャリア(MNO)である楽天モバイルを意識しているようです。この新料金プランでは何が変わるのか。3つのポイントで追ってみましょう。
Y!mobileが提供する主な通信プランは、「スマホベーシックプランS/M/R」の3種類。「S」は月額2680円(税抜、以下同)でデータ通信が3GBまで、「M」は月額3680円で10GBまで、「L」は4680円で14GBまで利用できます。
改定ポイントは「M」で利用できる通信量が10GBに増量されたこと。従来は9GBでした。
また、月額500円(初年度無料)のデータ増量オプションを適用している場合は、それぞれ1カ月あたり、「S」で4GB、「M」は13GB、「L」なら17GBまで利用可能になります。こちらも「M」は従来の12GBから13GBへと1GB分増量されます。
こうした改定内容は、新規契約者はもちろん、すでに該当プランを契約中のユーザーにも適用されます。
なお、新規契約または番号ポータビリティ(MNP)でキャリアを乗り換えたユーザーなら、基本使用料が最大6カ月間700円割引になる「新規割」が適用されます。
ちなみに競合のUQ mobileが6月1日から提供している新料金プランでは、新規契約者などを対象にしたこうした期間限定の割引はなくなっています。
「スマホベーシックプランM」と「R」では、低速通信時の最大通信速度が128kbpsから1Mbpsへとかなり増えました。ただし「スマホベーシックプランS」では低速通信時は128kbpsのままです。
128kbpsではWebページを見るのもかなり遅く、アプリのダウンロードなども難しいでしょう。一方、1Mbpsあれば最低限の通信は利用できる状態だと表現できます。メールチェックやWebブラウジングのような基本的なニーズも満たせますので、「M」と「L」プランの大きな魅力と言えるでしょう。
Y!mobileのスマホベーシックプランは、通話定額オプションが料金内に含まれています。
具体的には、1回10分以内の国内通話なら何度でも無料。10分を超えると、20円/30秒の通話料がかかります。
Y!mobileなら定額制に近い通話料金がすでに含まれており、料金の分かりやすさをアピールしているわけです。
UQ mobileは通話定額オプションが基本料金に含まれておらず、オプションとして選択できる点が異なります。
Y!mobileの公式サイトには、「スマホプラン診断」というページが設けられています。同ページで、1日あたりの想定利用頻度を入力することで、オススメの通信プランを割り出せるという仕組みです。
なお、価格は光回線とセットで契約したときに割引となる「おうち割 光セット」、または2回線目以降の副回線目で月額料金が毎月500円引きになる「家族割引サービス」のどちらかが適用されたものとして計算されます。
反対に、プランを選択すると、1日の運用の目安が分かります。例えば、「スマホベーシックプランS」を選ぶと、1日に25ページのWebページを開き、5分の動画を見る――といった内容が表示されます。
「スマホベーシックプランM」での参考値では、1か月あたり8GB強を使う想定。動画は20分まで伸びました。
「スマホベーシックプランL」では、17GBをほぼ使い切る想定で、1日あたり40分の動画視聴が可能と想定されています。
必要な通信量が想定できず、プランが定まらないときには、こういったページを参考にしてみるのもよいでしょう。
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