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スマホ料金値下げで注目の「サブブランド」ってどんなサービス? 知っておきたい【5つのポイント】

» 2020年10月21日 19時30分 公開
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 スマートフォン料金の値下げが大きな話題になっています。何かと気になる毎月の通信コストを見直したいという方も多いでしょう。

 スマホの通信料金を下げる方法として代表的なのが、“格安SIM”に乗り換える方法です。格安SIMはMVNO(仮想移動体通信事業者)と呼ばれ、大手キャリアの通信回線を借り受けて提供しているサービスです。

 しかし格安SIMは数が多く、どこを選べば良いのか分からない、手続きがオンライン中心でサポートが心配という声もあります。そこで注目されているのが“サブブランド”という存在です。いったいどんなサービスなのでしょうか。

サブブランドとは?:大手キャリアが運営する格安サービス

 スマホ回線におけるサブブランドとは、大手キャリアが展開する低価格帯のサービスです。国内では、KDDIの「UQ Mobile(ユーキュー モバイル)」、ソフトバンクの「Y! mobile(ワイモバイル)」が該当します。

「UQ Mobile」のWebサイト 「UQ Mobile」のWebサイト
「Y! mobile」のWebサイト 「Y! mobile」のWebサイト

 KDDIはau、ソフトバンクも同名のブランドでスマホサービスを展開していますが、さらにUQ MobileとY!mobileを自社のサブブランドとして運営しています。なお、NTTドコモにはサブブランドに該当するサービスがありません。

 また、KDDIとソフトバンクは傘下企業に格安SIMを提供するMVNO事業者が、ドコモも同じNTTグループ内にMVNO事業者があるものの、これらはサブブランドとは呼ばれません。

サブブランドを選ぶポイント:気になる料金は?

 「UQ Mobile」と「Y! mobile」の主な料金プランは、月額2000円〜3000円代半ば(税別、以下同)で、大手キャリアより安いものの、格安SIMよりは高めという価格設定です。

UQ Mobileの主な料金プラン(Webサイトより) UQ Mobileの主な料金プラン(Webサイトより)

 UQ Mobileが6月から開始した「スマホプランS」は月間3GBで月額1980円、「スマホプランR」は月間10GBで月額2980円(税別、以下同)。通話料は20円/30秒ですが、かけ放題を含むいくつかの通話オプションがあります。また2台以上で申し込む家族割なら、さらに月500円の割引が受けられます。

Y! mobileの主な料金プラン(Webサイトより) Y! mobileの主な料金プラン(Webサイトより)

 Y! mobileは「スマホベーシックプランS」プランが月間3GBで月額2680円。「スマホベーシックプランM」は月間10GBで月額3680円。さらに大容量、月間14GBで月額4680円の「スマホベーシックプランR」もあります。

 Y! mobileUQに比べて少し高いですが、こちらは1回10分以内の国内通話が基本プランに含まれているのが特徴。さらに契約後6カ月間は700円引き、家族割か対応する光回線とのセット割りで500円引きになります。

サブブランドを選ぶポイント:通話かけ放題オプションが利用できる

 スマホの料金で忘れてならないのが、携帯電話同士や固定電話への通話料。スマホならLINEなどのメッセンジャーアプリで無料通話をすることが多いですが、家庭の固定回線やお店や会社などに電話する機会が多いなら、気になるところ。

通話かけ放題オプションが利用できる

 サブブランドは大手キャリアのメインブランドと同じように、かけ放題オプションを用意しています。UQ Mobileは20円/30秒の従量課金を基本としますが、国内通話かけ放題を月1700円、同じく国内10分以内かけ放題を月700円、最大60分間の通話パックを月500円でオプション提供しています。

 Y! mobileの「スマホベーシックプランS/M/R」には10分かけ放題が初めから含まれていますが、さらに国内通話がかけ放題のオプションを月1000円で追加できます。

 格安SIMも通話料が安くなる、またはパック料金やかけ放題の通話オプションはありますが、専用の通話アプリを使う必要があるなど、使い勝手に違いがあります。電話をする機会が多いなら、サブブランドを選ぶのもおすすめです。

サブブランドを選ぶポイント:サービス品質やサポートは?

 サブブランドは大手キャリアが運営しているだけに、サービスについても気になります。まず通信速度ですが、「格安SIMに乗り換えたら昼間の速度が遅くなった……」という声も聞かれます。

 速度調査などの結果を見ると、サブブランドは各キャリアのメインブランドに迫る速度を維持しています。もちろん使えるエリアも大手キャリアと同じですから、繋がりやすさや速度については、同様と考えて良いでしょう。なお、最新サービスの「5G」については、UQ MobileもY! mobileも現時点で未対応です。

 もう1つがサポートについて。格安SIMの多くはオンライン上でサービスを申し込み、サポートなどもオンラインか電話が中心。サービスによっては、家電量販店や併売店と呼ばれる携帯電話ショップ、大手スーパーチェーンなどでも取り扱いがあり、その場で対面での申し込みができます。しかし、いわゆる「キャリアショップ」のような、専売店と呼ばれる窓口が少ないのが現状です。

 一方のサブブランドは、家電量販店などでの取り扱いに加え、専売店があったり、キャリアショップがサブブランドも取り扱ったりと、リアルな窓口が多いのが特徴です。携帯電話番号を変えずにキャリアを乗り換える「MNP(モバイル番号 ポータビリティ)」を申し込みたい、故障などのトラブルに遭った際に対面対応してもらいたい、といった場合に便利です。

サブブランドとは?:どんなスマホがある?

 サブブランドが販売するスマホの機種は、手頃な価格で買えるミドルクラスが中心。最新機能を備えたハイエンドモデルが欲しいなら、大手キャリアのメインブランドから選ぶのが現実的です。

「iPhone SE(第2世代)」 「iPhone SE(第2世代)」

 とはいえ、人気の「iPhone」シリーズなら「iPhone SE(第2世代)」が購入できるのは大きなポイント。またAndroidならソニーの「Xperia」といったおなじみのブランドに加え、特にカメラ性能のコストパフォーマンスが高く人気のOPPO製スマホも選べます。

 またSIMカードのみの契約も可能ですから、手元のスマホを使い続けたり、別途SIMロックフリーのスマホを用意して、サブブランドの回線を使う、といった方法も可能。ただその場合は、スマホがUQ MobileまたはY! mobileのSIMに対応しているのか、事前に確認が必要です。

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