携帯電話のキャリア各社から、Androidスマートフォンの2020年秋冬モデルが続々と発売されています。今回はその中でも、コストパフォーマンスが高いおすすめスマホに注目しました。
最上位のフラッグシップモデルや高機能なハイスペックモデルと比べて、価格が手頃で買いやすいミドルレンジモデル。上位モデルとスペックの差が気になりますが、カメラや処理能力、通信サービスなどは十分に底上げされており、端末価格とのバランスの良さが魅力です。
スマホ選びでで最も分かりやすいポイントはカメラの性能です。画素数が高いものや特別なレンズを採用したもの、また最近ではカメラの数が多いものも増えています。
ミドルレンジのコスパ重視モデルでも、少し前のモデルよりカメラ性能は劇的に進化しました。カメラの画素数は1000万超、2基以上のアウトカメラを備えたものも珍しくはなくなっています。
カメラアプリも進化し、逆光や夜景など、従来なら失敗しがちなシチュエーションでもきれいに撮れるようになりました。スナップやメモ代わりの撮影程度にしか使わないのであれば、カメラの性能はどれも十分と言えるでしょう。
パソコンでは処理速度を最も左右するともいえる「メインメモリ」の容量。スマホにおいても、最近ではこのメインメモリの容量が注目されることが増えてきました。
特に古いスマホからの買い替えを考えているのであれば見逃せないポイントです。古いスマホではメインメモリが2GB程度のモデルが多く、最近のゲームなどが正常に動かないといったトラブルも聞かれます。
一方、メインメモリが大容量すぎても、端末代が高くなってしまいます。またバッテリー消費量が大きくなるというデメリットも。もちろん、高い処理能力が求められるアプリを使用するとか、複数のゲームをプレイするといったユーザーには大容量のメインメモリは大きな恩恵を与えてくれますが、現在は4GBあれば十分でしょう。
カメラやメモリの次に重視したいのがバッテリー性能。もし長時間の外出が多いユーザーならば、1番に気にしたいポイントと言えるでしょう。
同時にストレージ容量も注意すべきポイントです。写真、音楽、アプリなど、スマホに保存できるデータは、ストレージの容量が大きいほど多く保存できるので、ストレージ容量が大きければ大きいほど、過去のデータを消去したり、アプリを削除したりといった手間が省けます。
シャープの4G Androidスマホ「AQUOS sense4」シリーズは、大容量バッテリーを備え、高い省エネ性能が特徴のモデル。NTTドコモとY!mobile(ワイモバイル)、楽天モバイルが取り扱います。
NTTドコモが販売する「AQUOS sense4 SH-41A」は、標準・広角・望遠のトリプルカメラを搭載したモデル。標準カメラの画素数は1200万画素、ディスプレイは約5.8型で解像度は2280×1080ピクセル。バッテリーは4570mAhとシリーズ最大の容量です。端末価格は総額3万7224円(税込、以下同)です。
楽天モバイルの「AQUOS sense4 lite」は、ドコモ版とほぼ同じスペックですが、カメラを標準と望遠のデュアル構成にしたモデル。価格も3万2800円とさらにお手頃です。
Y!mobile(ワイモバイル)の「AQUOS sense4 basic」は、指紋センサーを省きメモリも3GBに変更したモデル。価格はぐっと抑えられ、総額2万3760円に設定されています。
なお楽天モバイルは、ディスプレイが約6.7型と大きくカメラを4基備えた上位モデル「AQUOS sense4 plus」を11月下旬以降に発売する予定です。
サムスン電子の「Galaxy A51 5G」は、NTTドコモおよびauが販売する5Gスマホ。人気のGalaxyシリーズ、そして最新の5Gサービスに対応したモデルです。
端末価格は総額で7万円前半〜7万円台半ば、各社の購入プログラム(分割払いと約2年後の端末返却などが条件)なら4円台半ばというハイスペックなミドルレンジモデルです。
約6.5型の全画面デザインディスプレイに指紋センサーを内蔵、画面に触れるだけの簡単操作でロック解除ができます。IP68の防水・防塵性能を備えているので、アウトドアでも安心です。
アウトカメラは約4800万画素の広角、約1,200万画素の超広角、約500万画素のマクロ、約500万画素の深度測位カメラの4基構成。インカメラも約3200万画素と高性能なので、自撮り派にもおすすめです。
カラーバリエーションは「プリズム ブリックス ホワイト」「プリズム ブリックス ブラック」の2色を用意。メインメモリは6GB、ストレージは128GBです。
シャープの「AQUOS zero5G basic」シリーズは、auおよびソフトバンクが販売する5G対応スマートフォン。約6.4型(1080×2340ピクセル)の有機ELディスプレイは4倍速の高速表示に対応したパネルを採用し、動きの速いゲームなども残像を抑えてクリアに映し出すことが可能です。
カメラは約4800万画素の標準カメラ、1310万画素の広角カメラ、光学3倍望遠カメラの3基構成。バッテリーも4050mAhと大容量で安心です。
特にau向けの「AQUOS zero5G basic DX」は、メインメモリが8GBと大容量でゲーム好きにはおすすめの1台。ストレージも128GBとたっぷりです。au版の価格は、総額で8万1315円、購入プログラム利用で4万7955円。
ソフトバンク版はストレージが64GB、メモリは6GBという仕様。とはいえミドルクラスなら十分なスペックで、ストレージ容量も最大1TBの外部メモリ(microSDXC)が使えることでカバーできます。ソフトバンク版の価格は総額6万5520円、購入プログラム利用で3万2760円です。
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