ウイルス対策の一環としても注目されてきた空気清浄機。花粉飛散の季節が近づいてきていることもあり、今、最も気になる家電と言えるでしょう。
「空気清浄機」は屋内の空気中に浮遊する塵埃(じん あい)や花粉、ハウスダストなどを除去する製品です。
花粉症などの対策に加えて、ペットやタバコなどのニオイを除去する目的でも使用されます。さらに「プラズマクラスター」(シャープ)、「ナノイー」「ナノイーX」(パナソニック)、「ストリーマ」(ダイキン)といった各社独自の技術でさまざまなウイルスを抑制できると言われています。
また加湿機能を備えたものも人気となっており、冬場の乾燥対策にも効果を発揮してくれます。また、除湿機能を備えたモデルもあり、こちらは夏の湿気対策ができるほか、部屋干し空間づくりをサポートしてくれます。
空気清浄機を選ぶ際に最も気を付けたいのは適用床面積(畳数)です。せっかく高性能な空気清浄機を購入しても、適用床面積が実際の部屋の広さに満たなければ、本来の性能を発揮できません。
性能面で注目したいのはフィルター性能です。フィルターによって、清浄機がキャッチできる物質の大きさが異なりますので、最も性能を示すポイントと言えます。
ニオイの除去をメインで考えているのであれば、脱臭性能にも注目しましょう。モデルによっては「ニオイセンサー」といった特徴的な機能を備えたものもあります。
なお、たばこなどから出る有害物質の一酸化炭素といったガス成分は、空気清浄機では除去できないことは覚えておきましょう。
空気清浄機を使用する際には、定期的なお手入れが欠かせません。フィルターなどの交換や掃除をしなければ、本来の性能を発揮できなくなってしまいます。空気清浄機を選ぶ際には、手入れのしやすさも重視したいところです。
また、空気清浄機は基本的に24時間つけっぱなしにしておくのが、効率的とされています。電気代が気になるのであれば、購入時に省エネ性能も確認しておきましょう。
そのほか、静音性の高さなども重要なポイントと言えます。設置場所と照らし合わせて、寝室など高い静音性が求められる場所で使用するのであれば動作音も重視しましょう。
シャープの加湿機能付き空気清浄機「KI-NS50」は空気清浄適用床面積が23畳、独自の「プラズマクラスター」利用時は適用床面積が約13畳という製品です。
加湿面では、2層構造の加湿フィルターを搭載。風を2回通すことでより多くの水を気化して放出できます。加湿時は「強」運転時でも運転音は従来機から9dB低い、低騒音と呼べる43dBを実現します。
フィルターは、抗菌・防カビホコリブロックプレフィルター、ダブル脱臭フィルター、静電HEPAフィルターの3重構造です。
実勢価格は6万円前後。カラーはホワイト系とグレー系の2色を用意しています。
パナソニックの加湿空気清浄機「F-VXT70」は多彩な吸引モードが特徴の製品です。空気清浄の適用床面積は31畳、独自の「ナノイー X」技術も搭載しています。
センサーが汚れの種類を見分けて、3つの気流を自動で切り替えてくれるので、ハウスダスト、PM2.5、ニオイ・煙など、除去したいものに合わせて清浄化できます。
さらに、3方向への立体的な気流で効果的に除去する「3Dフロー花粉撃退気流」で溜まった花粉を強力に吸引します。
直販価格は7万3480円(税込、以下同)。カラーはブラック、ホワイト、木目調の3色があります。
ダイキンの加湿ストリーマ空気清浄機「MCK70X」は、撥水・撥油効果の高い素材を使用したフィルター「TAFUフィルター」を採用、汚れが広がりにくく、静電力が落ちにくいというのが特徴です。
適用床面積の目安は31畳まで。フィルター構造は、埃をキャッチするプレフィルター、TAFUフィルター、脱臭フィルター、抗菌加湿フィルターとなっています。TAFUフィルターは10年交換不要で集塵能力が持続するのも見逃せません。
実勢価格は7万円弱程度。カラーはホワイトとビターブラウンの2色です。
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