自宅で過ごす時間が増え、運動不足の解消が課題となっています。天候や時間によっては外出を控えたい場合もあり、家庭内で使用できる健康器具の需要が高まっています。
今回はフィットネス器具の中でも、家庭内で手軽に身体への負担が少なく運動できる「ランニングマシン」をご紹介します。「トレッドミル」や「ルームランナー」「ウォーキングマシン」とも呼ばれる健康器具です。
厚生労働省が発表した「健康づくりのための身体活動基準2013」によると、「生活習慣病等への罹患」「生活機能の低下のリスク」などを減少させるためには、30分以上の運動を週2日以上行うことが必要とされています。
この最低限必要とされる運動量を実現するのに最も手軽なのがウォーキングと言えるでしょう。しかし、深夜や悪天候の日など外出を控えたほうが良い場合もあります。
屋内でも歩いたり走ったりする運動を行える健康器具が、ウォーキングマシンやランニングマシン、ルームランナーなどと呼ばれるマシン。正式には「トレッドミル」と呼ばれています。
ランニングマシンの価格帯が非常に広く、安価なものでは1万円台のものから、スポーツジムなどにある業務用の100万円超のものまで販売されています。自分の目指したい運動スタイルに合わせて、選択すべきモデルの価格帯はだいたい決まってきます。
運動不足解消のために“歩くだけ”のウォーキングマシンであれば、モーターを搭載していないモデルを安価で入手できるでしょう。
“走る”ことでもう少し強めの運動をしたいのであれば、数万円以上の予算は用意したいところです。ランニングのほうがマシンに与える衝撃が強いので、本体の耐久性は、より高いものが求められます。
ダッシュを繰り返すなど、よりハードで本格的なエクササイズを想定するのであれば、よりしっかりした設計の製品をおすすめします。
ランニングマシンは人が立って歩いたり、走ったりするだけのスペースが必要です。自宅に設置できるスペースがあるか、事前の確認が必要です、そしてアパートやマンションなどの集合住宅では、動作音や振動が騒音になります。設置場所には十分な注意が必要です。
運動器具全般に言えることですが、本体の頑丈さは大きなポイント。本体が破損するとけがの恐れがあります。全体重がかかりますから、床の損傷を防ぐためのマットは必ず併せて購入しましょう。耐荷重も必ず確認しておきたいところです。
エクササイズがウォーキングにしてもランニングにしても、本体の傾斜調節機能は必須と言えます。上り坂に設定することで、手軽に負荷を高めることができるからです。
走行距離表示や経過時間表示、消費カロリー表示などは、自身の運動能力の向上を図る目安としてとても役に立ちます。
アルインコ「自走式ウォーカー7019」は、自力でベルトを動かして歩く自走式の製品です。ランニングマシンというよりウォーキングマシンと呼べるモデルです。
モーターの駆動音がないので静音性にも優れています。高齢者や運動不足解消のためのウォーキングエクササイズにおすすめです。
ベルト長さは750mm、傾斜角度は約8度あり、坂道を上っている感覚で脚力を強化できます。折りたたみ可能なので、使用していないときには場所を取らないのもうれしいポイント。
実勢価格は1万5000円から2万円程度です。表示メーターの駆動に必要な電源は電池式で単4電池×2本を使用します。
大広(ダイコー)の「DK-240T 家庭用ルームランナー」は、最大速度16キロメートルのランニングに対応したマシンです。本体は折りたたみ可能で、立てかけるように収納できます。
油圧シリンダーを採用することで、わずかな力での折りたたみが可能です。キャスターを装備しているので、移動や収納もしやすいでしょう。
メーカー希望小売価格は8万300円(税込、以下同)。ハンドグリップ式の心拍計測機能や、緊急停止装置なども搭載しています。
ホライズンフィットネスの「TEMPO T82」は、台湾に本社を構えるジョンソンヘルステックの家庭向けブランド「ホライズン」のフィットネスマシンです。
最大10%の傾斜設定が可能で、傾斜制御は電動のうえ、走行中でも傾斜の変更が簡単にできます。速度も走行中に変更できるので、コンディションに合わせた設定変更が可能です。
価格は10万8900円。こちらの製品も油圧式のコントロールドロップシステムで、ゆっくり安全に折りたたみできます。
ショッピングサイトではどんなランニングマシンが人気なのでしょうか。以下のリンクからチェックしてみましょう。
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