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ソフトバンク「LINEMO(ラインモ)」を5つのポイントで解説【2021年5月版】

» 2021年05月10日 21時44分 公開
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 ソフトバンクが3月に開始したスマートフォン向け料金の新ブランド「LINEMO」とは、どのようなサービスなのでしょうか。5つのポイントでその特徴をチェックしましょう。

LINEMOって?:低価格なスマホ料金を提供する新ブランド

 「LINEMO(ラインモ)」は、ソフトバンクが3月に開始したオンライン専用ブランドです。当初は「SoftBank on LINE(ソフトバンク オンライン)」というブランドコンセプトとして発表されましたが、正式名称が「LINEMO」としてサービスがスタートしました。

 LINEMOへの加入手続きはオンラインのみで受け付け、ソフトバンクショップなどの実店舗では取り扱いがありません。“料金相談”としてLINEMOについて案内する店舗や量販店内のカウンターがありますが、契約はオンラインのみという点は覚えておきましょう。

 このように一部サポートやサービスが利用できないぶん、安価な通信プランを提供しています。こうした特徴は、NTTドコモの「ahamo(アハモ)」や、KDDIの「povo(ポヴォ)」と共通しています。

 また名称に“LINE”とありますが、これはMVNOとして格安SIMを提供していた「LINEモバイル」を吸収合併したためです。もちろん、メッセンジャーアプリ「LINE」と深い関わりがあり、LINEを使う上でのメリットもあります(後述)。

LINEMOって?:価格はどれくらい?

 LINEMOは1カ月に20GBまでの高速通信が利用でき、基本料金は月額2728円(税込、以下同)です。発表当初は月額3278円とされていましたが、後日発表されたpovoの内容に横並びになるよう、標準の音声通話オプションを無くしつつ低廉化されました。

LINEMOは月額2728円から LINEMOは月額2728円から(出典:LINEMO

 月間20GBのデータ通信量が尽きても、最大1Mbpsの通信速度でデータ通信が可能です。また、1GBあたり550円で通信量の追加チャージもできます。

 LINEMOならではの特徴が「LINEギガフリー」で、メッセージアプリ「LINE」に関する通信量がカウントされない点が挙げられます。

 一部の機能は対象外となりますが、メッセージ(トーク)のやりとりなど基本的なLINEの利用なら通信量が消費されませんので、LINE通話等をよく使う人にはメリットとなるでしょう。そのほか、通常月額240円の「LINEスタンププレミアム(ベーシックコース)」が、今夏から追加料金なしで利用できるようになることにも注目です。

【訂正:2021年5月13日11時15分】LINEスタンププレミアム(ベーシックコース)の月額料金は正しくは240円でした。お詫びして訂正いたします

LINEMOって?:4Gも5Gも20GBまで使える

 LINEMOはソフトバンクの4Gおよび5G回線を利用しています。ソフトバンクと同等のネットワーク品質で通信できるとされ、5G向けのスマートフォンでも利用できます。

LINEMOはソフトバンクの4Gおよび5G回線を利用 LINEMOはソフトバンクの4Gおよび5G回線を利用

 また、一部のスマホやタブレット、PCがサポートする「eSIM(イーシム)」にも対応。電子的な本人確認である「eKYC」にも対応するので、顔写真をスマホで撮影することで本人確認が完了します。

 海外利用ローミングも無料オプションとして用意されるとのこと(別途通信料は発生します)。ただし、ソフトバンク・ワイモバイルからの移行やMNP(番号ポータビリティ)の乗り換えを除いた、まったくの新規契約の場合、加入から4カ月目の末日までは海外ローミングは利用できないという制限があります。

LINEMOって?:通話定額はオプションに

 音声通話については、標準で通話定額サービスは付きません。22円/30秒の通話料金が従量制で発生します。

 このほか、1回あたり5分以内の通話がかけ放題となる国内通話定額オプションを月額550円で、時間制限のない国内通話定額オプションが月額1650円で用意されています。現在はキャンペーンとして、加入から1年間はそれぞれ550円引きになる施策を実施中です。1年限定ですが、国内通話定額オプションが無料になるのも注目です。

LINEMOの通話オプション LINEMOの通話オプション(金額は税別)

 一方、先述の通り、LINEギガフリーによってLINE通話は音声通話・ビデオ通話ともに基本的に無料で利用できます。家族や友人間での通話に関しては、こうした機能を活用することが節約のカギになるでしょう。

LINEMOって?:その他の注意点は?

 LINEMOには、実店舗で申し込みができない以外にも、いくつかの注意点があります。

 まず、LINEMOはほかのオンライン専用プランと同じく、キャリアメールや留守番電話サービスが利用できません。これまで各種Webサービスのアカウントにキャリアメールを使っていた人は、ソフトバンクからの乗り換えだとしても、登録メールアドレスの変更手続きを忘れずに行いましょう。

 次に、LINEMOには、家族割や光回線セット割といった類の割引の仕組みが用意されていません。関連したところでは、スマートフォン(端末)のセット販売もされないので、自身で用意する必要があります。移行時にはこれらのポイントに注意しましょう。

 キャリア決済サービスとして「ソフトバンクまとめて支払い」が利用できるようになりましたが、乗り換え前に利用しているサービス・コンテンツは解除されます。LINEMO契約後に入り直す必要があります。

 また、Apple Watchのセルラーモデルで単体通信を行うためのプランが提供されていないこと――などの違いもあります。ソフトバンク・ワイモバイル回線から以降する際は、こうした点も見落とさずにチェックが必要です。

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