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「宇宙世紀のガンダム」おすすめ映像作品ガイド 「閃光のハサウェイ」ついに公開 刻(とき)の涙を目撃しよう!

» 2021年06月11日 18時45分 公開
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 劇場作品『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』が2021年6月11日、ついに公開されました。同作品は人類が宇宙で暮らすようになった「宇宙世紀」(U.C.)が舞台の作品群の最新作です。

 魅力的な設定とドラマが豊富な宇宙世紀のガンダムシリーズですが、メディアミックス作品なども含めると極めて多数の作品が登場しており、これから見てみたいという人はどこから楽しめばいいのか迷ってしまうかもしれません。ここでは、宇宙世紀のガンダムシリーズについて、『閃光のハサウェイ』までの時代を描いた映像作品を中心に紹介していきます。

宇宙世紀のガンダム 『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』(出典:Amazon

「宇宙世紀」のガンダム:知っておきたいポイント

宇宙世紀のガンダムシリーズ ジェラルド・オニール博士が提唱したスペースコロニー(出典:Wikipedia

 長年にわたって構築されてきた設定が絡み合う宇宙世紀のガンダムシリーズ。あらかじめ知っておきたい基本的なポイントを紹介します。

地球と宇宙

 宇宙に建設された巨大な「コロニー」に住むのが当たり前になった宇宙世紀ですが、地球(地球連邦政府)と宇宙に住む人々は対立的な関係にあります。地球連邦政府は強引に宇宙移民政策を進める一方、自らは地球に住む特権を享受し、いわば“上級国民”として宇宙に住む人々を支配し続け、重税を課すなどしています。宇宙に生まれ育ち、宇宙を故郷とする人々は、地球にしがみつき、地球の汚染を続ける「アースノイド」に対し、さまざまな形で抵抗していきます。

オールドタイプとニュータイプ

 全ての作品に登場するわけではありませんが、宇宙世紀のガンダムを象徴するコンセプトの1つが「ニュータイプ」です。広大な宇宙に適応した新しい人類とされ、優れた洞察力や空間把握能力を獲得し、時にテレパシーのようなコミュニケーション能力も発揮し、「分かり合える」人々だとされています。

 宇宙世紀を通じてニュータイプは重要な役割を果たしますが、「人の革新」とも言われるニュータイプが具体的になんであるのかは明示されません。動乱の時代にはその特殊な能力が大きな力を発揮(特にモビルスーツのパイロットとして)し、それゆえの悲劇が繰り返されることになります。ニュータイプと普通の人々「オールドタイプ」の対立は、地球と宇宙の対立にほぼ対応しています。

 ただ、「新しい=すごい」「古い=ダメ」というイメージもあり、ニュータイプ思想は選民主義という暗黒面に陥る危険性をはらんでいます。そもそも「ニュータイプ」と「オールドタイプ」という対立的なものの見方こそニュータイプ的ではないとも言えそうです。登場人物たちは「人の革新」の光と影の間で揺れ動きながら、それぞれの立場から行動していくことになります。

ミノフスキー物理学

 宇宙世紀を成立させている重要な設定が「ミノフスキー物理学」です。

 質量がほとんどゼロの「ミノフスキー粒子」が散布されると、目に見えないフィールドを形成し、電磁波の伝達が妨害され、レーダーの精度が低下し、遠距離無線通信が不可能になります。高濃度のミノフスキー粒子下では半導体チップにも障害が起きますが、シールドを誘導ミサイルなどに搭載するレベルにまで小型化することは難しい。このため、従来のレーダーによる索敵や誘導兵器を使ったアウトレンジ攻撃といった戦法は不可能になる──。

 そこで、有視界による接近戦に対応でき、人間型にすることで汎用的な能力を獲得した機動兵器「モビルスーツ」(MS)の開発が進められた、という設定です(参考書籍『GUNDAM CENTURY』)。

 ミノフスキー物理学に基づいて小型化された、超高効率な核融合炉がMSのエンジンなどに使われています。その燃料「ヘリウム3」は木星で採掘される戦略物資となっています。「メガ粒子砲」「ビームライフル」「ビームサーベル」といったビーム兵器もミノフスキー粒子が実現しています。

 疑似反重力推進装置「ミノフスキークラフト」は、宇宙戦艦の大気圏内航行とブースターなしでの大気圏離脱能力を実現。MSサイズまでにダウンサイジングされたミノフスキークラフトは、「閃光のハサウェイ」に登場する「Ξ(クスィー)ガンダム」に搭載され、大気圏内の縦横無尽な飛行を可能にしています。

 また、ジオンと地球連邦の間で結ばれた「南極条約」以降、核兵器の使用はほぼタブー化されています。これは設定的にも物語的にも重要な役割を果たしています。

「宇宙世紀」のガンダム:『閃光のハサウェイ』を楽しむためのおすすめルート

 宇宙世紀を構成する作品は以下で紹介しますが、ここでは『閃光のハサウェイ』を楽しむためにあらかじめ見ておきたい作品と順番を挙げておきます。

『ハサウェイ』までのおすすめ最短ルート

『機動戦士ガンダム』劇場版3部作→(『機動戦士Zガンダム』劇場版3部作)→『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』

 『ハサウェイ』を楽しむのに必須なのは『逆襲のシャア』(逆シャア)。逆シャアを楽しむにはファーストガンダムが必須で、できれば『Z』も見ておきたい……というルートです。

宇宙世紀の主要作品を時系列でたどりたいなら……

『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』→『機動戦士ガンダム』劇場版3部作→『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』OVA版→『機動戦士Zガンダム』TV版→『機動戦士ZZガンダム』TV版→『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』→『機動戦士ガンダムUC』

 主要作品を宇宙世紀の歴史の通りにたどるルート。『0083』と『Z』は劇場版でもOKですが、『Z』はTV版と劇場版では異なる点があります。『ZZ』は『UC』を知るためにも重要な作品ですが、TV版だけでダイジェスト的なものがないのがネック。

宇宙世紀:宇宙世紀0001〜一年戦争前夜

宇宙世紀のガンダムシリーズ 『機動戦士ガンダム THE ORIGIN I』(出典:Amazon

以下、宇宙世紀の年月日や事件名は『閃光のハサウェイ」公式サイトが公開している「宇宙世紀年表」に従っています。

 人類は世界人口の増大と環境破壊を解決するため、宇宙への移民を決断。これを推進する地球規模の統一国家「地球連邦」を発足させ、宇宙で暮らすための巨大な施設「スペースコロニー」の建設が始まりました。宇宙移民が始まるのに合わせて、西暦は新たに「宇宙世紀」へ改暦されることになりました。

 宇宙世紀0001年、記念セレモニーが行われるはずだったドーナツ型スペースコロニー「ラプラス」は、国家統合に反対するテロリストによってセレモニーの直前に爆破されてしまいます。多数の犠牲者を出した「ラプラス事件」と呼ばれるこの出来事によって宇宙世紀が始まりました。

 ラプラス事件は後に大きな影響を与えることになります。『機動戦士ガンダムUC』では、冒頭でラプラス事件が描かれているほか、破壊されて放棄されたラプラスも舞台になります。

 その後宇宙への移民は地球連邦政府によって強引に進められ、地球と月の重力が釣り合うラグランジュポイントには、複数の円筒形スペースコロニーで構成される「サイド」が形成されていきました。各サイドは数億〜数十億人の人口を抱え、宇宙の人口は地球の人口を上回るようになり、宇宙で生まれて世代を重ねていく人々は「スペースノイド」と呼ばれるようになりました。

 地球連邦政府は、地球で生まれ育ち地球にとどまる特権を持つ「アースノイド」が掌握。コロニー建設費用などをまかなうために重税を課すなど、スペースノイドに対し差別的な扱いをしていた地球連邦政府に、反感を募らせるスペースノイドも出てきました。

 地球から最も遠いラグランジュポイントに建設されたサイド3「ムンゾ」は、指導者ジオン・ズム・ダイクンのもと共和制による独立を宣言し、地球連邦政府に対し自治を求めましたが、宇宙世紀0068年、ダイクンは急死。ダイクンの有力な支持者だったデギン・ソド・ザビとその子どもたち「ザビ家」がムンゾを掌握すると、ダイクンの名を冠した君主制国家「ジオン公国」を成立させました。

 ザビ家は実力行使による独立を目指し、軍拡を急ピッチで進めていきます。その1つが、ミノフスキー粒子下における強力な機動兵器になるとにらんだ「モビルスーツ」の開発でした。

 『機動戦士ガンダム THE ORIGIN シャア・セイラ編』では、ダイクンの遺児であり、「シャア・アズナブル」を名乗ることになるキャスバルを中心に、サイドと連邦の衝突やザビ家の跳梁、モビルスーツの開発などが描かれています。原作は、『機動戦士ガンダム」のキャラクターデザインなどを手がけた安彦良和氏によるコミック『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』。全24巻のうち、シャア・セイラ編は9巻と10巻です。

宇宙世紀:一年戦争

宇宙世紀のガンダム 『劇場版 機動戦士ガンダム』(出典:Amazon

 ジオン公国は宇宙世紀0079年1月3日、地球連邦政府に対し宣戦布告。親連邦派のサイドを攻撃して破壊、サイド2「ハッテ」のコロニー1基を質量兵器として地球に落下させる「ブリティッシュ作戦」(植民地=コロニーを失った大英帝国になぞらえて命名)を敢行しました。この「コロニー落とし」で地球は甚大な被害を受け、サイドと地球の被害とを合わせると全人口の半数が犠牲になるという史上最悪の戦争になりました。

 1月15日にはサイド5「ルウム」の空域でジオンと地球連邦の両宇宙軍が激突する「ルウム戦役」が勃発。連邦軍の大艦隊に対し、ジオンは最新鋭の機動兵器「モビルスーツ」を投入し──。

 『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 激突 ルウム会戦』では、後に「一年戦争」と呼ばれることになる大戦の幕開けと、歴史的な大会戦となったルウム戦役を描いています。原作コミックでは11巻〜14巻です。

 地球連邦軍は宇宙の拠点を「ルナツー」などを除いて失い、地球侵攻作戦に成功したジオンも伸びきった戦線に対して打開策を打てず、戦局は膠着していきます。

 宇宙世紀0079年9月、連邦軍がモビルスーツ隊の運用を前提として建造した新鋭艦「ホワイトベース」がサイド7に入港。連邦軍が極秘に開発を進めていたモビルスーツを受領するためでしたが、これを追跡していた“赤い彗星”ことシャア・アズナブル配下のザクIIがコロニー内に侵入し、偶発的に戦闘が始まります。多くの市民らが犠牲になる大混乱の中、ガンダム開発者の息子だったアムロ・レイは、連邦軍の新鋭モビルスーツ「RX-78 ガンダム」に乗り込み──。

 「ファーストガンダム」と呼ばれ、シリーズの始まりとなった『機動戦士ガンダム』では、ホワイトベース隊とガンダムの勇戦、アムロとシャアの因縁、ニュータイプの萌芽と悲劇、一年戦争の決着──が描かれており、宇宙世紀シリーズの原点となる作品です。TVシリーズと映画版3部作がありますが、これから見るならまずは映画版がおすすめ。安彦良和氏のコミック作品『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、安彦氏が解釈したファーストガンダムが描かれています。

『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』

 一年戦争末期、アムロ・レイのために開発されたという新型モビルスーツ「ガンダムNT-1」が、中立であるはずのサイド6のコロニー「リボー」に運び込まれます。新MSを奪うべく、潜入したジオン兵はそこで地元の小学生と出会い──。

 ガンダムシリーズのOVA作品『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』(全6話)では、少年「アル」が経験した一年戦争が描かれています。MS描写は少ないものの、戦争に翻弄される人の描写に優れ、評価の高い作品です。

『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』

 連邦軍の反転攻勢が始またった一年戦争後半、東南アジア戦線にモビルスーツ小隊長として配属された連邦軍のシロー・アマダ少尉はジオンの女性パイロット、アイナ・サハリンと出会います。敵同士である2人の運命は──。OVA作品『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』(全11話)では、地球におけるMSの戦いがリアリティ重視で描かれており、ファンの多い作品です。主人公機となる「RX-79 陸戦型ガンダム」「ガンダムEz8」も人気のMSです。

『機動戦士ガンダム MS IGLOO』

 『機動戦士ガンダム MS IGLOO』は3DCGで描かれたOVA作品。ジオンの技術試験隊による試作兵器開発を描く『一年戦争秘録』『黙示録0079』(各全3話)、地上戦を連邦軍兵士の視点から生々しく描いた『重力戦線』(全3話)で構成されています。ジオンMS「EMS-10 ヅダ」などが登場。

『機動戦士ガンダム サンダーボルト』

 一年戦争末期。ジオンに滅ぼされたサイド4「ムーア」の生き残り「ムーア同胞団」は、コロニーの残骸が漂う「サンダーボルト宙域」でジオン掃討作戦を展開。ムーア同胞団のMSパイロット、イオ・フレミングとジオンのスナイパー、ダリル・ローレンツはそれぞれの思いを胸に死闘を繰り広げます。OVA作品『機動戦士ガンダム サンダーボルト』(全8話)は、太田垣康男氏による人気コミック『機動戦士ガンダム サンダーボルト』を原作とした映像作品。ハードなストーリーと太田垣氏によるアレンジが施されたMSのバトルがハイクオリティな作画で描かれる、大人の作品です。

宇宙世紀:デラーズ紛争〜グリプス戦役・第1次ネオ・ジオン抗争

デラーズ紛争

 一年戦争終結後も生き延びたジオン軍の残党は各地に潜伏していました。その一大勢力「デラーズ・フリート」は宇宙世紀0083年、「星の屑」作戦を決行。地球連邦軍が極秘に開発していたガンダム試作2号機を奪い、本格的な攻撃を開始します。

 『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』では、一年戦争の終戦後間もない時期を舞台に、「デラーズ紛争」と呼ばれる事件の顛末を連邦軍のパイロット、コウ・ウラキとジオンのエースパイロット、アナベル・ガトーの戦いを軸に描いていきます。「RX-78GP03 ガンダム試作3号機(デンドロビウム)」など、登場MSも人気の作品です。OVA作品全13話と、OVA版を再編集した劇場版『機動戦士ガンダム0083 ジオンの残光』があります。

グリプス戦役

 デラーズ紛争をきっかけに、ジオン残党狩りを目的として地球連邦軍内に創設されたエリート特殊部隊「ティターンズ」は、極端な地球至上主義を唱え、スペースノイドの虐殺にも手を染めていきます。一年戦争の終戦後は英雄として迎えられた旧ホワイトベースのクルーたちも、ニュータイプを警戒する地球連邦政府によって閑職に追いやられていきました。

 ティターンズに対抗するため、地球連邦軍のスペースノイドを中心とした組織「エゥーゴ」(A.E.U.G.、反地球連邦組織)が勃興。独自のMSを開発するなどし、ティターンズに抵抗していました。

 宇宙世紀0087年、ティターンズの拠点となっていたサイド7「グリーン・オアシス」のコロニー「グリーンノア1」に、エゥーゴのMSが潜入し、戦闘に。その最中、コロニーの少年カミーユ・ビダンはティターンズが開発した「RX-178 ガンダムMk-II」を奪い、エゥーゴに身を投じます。

 『機動戦士Z(ゼータ)ガンダム』では、巨大兵器に改造されたコロニーの名を取って「グリプス戦役」と呼ばれることになる戦争が描かれます。エゥーゴ、ティターンズ、ジオンの残党「アクシズ」の三つどもえの戦いを軸に、優れたニュータイプであるカミーユ、エゥーゴのクワトロ・バジーナことシャア・アズナブル、アムロ・レイを始めとする旧ホワイトベース隊の面々、“木星帰りの男”パプテマス・シロッコ、アクシズを率いるハマーン・カーンといった人々が交錯します。主人公機「MSZ-006 Zガンダム」など、登場するMSの人気が高い作品です。

 TVシリーズ全50話のほか、劇場版3部作があります。映画版はTVシリーズと異なる部分がありますが、Zガンダムのストーリーをコンパクトに把握できます。

第1次ネオ・ジオン戦争

 宇宙世紀0088年。グリプス戦役後、ザビ家の遺児ミネバを戴くアクシズは「ネオ・ジオン」を名乗り、実権を握るハマーン・カーンは各サイドへの進撃を開始します。グリプス戦役で疲弊したエゥーゴの旗艦「アーガマ」は、サイド1のコロニー「シャングリラ」に入港。そこに住むジャンク屋の少年ジュドー・アーシタはZガンダムを盗んで大もうけしようと考え、アーガマに侵入しますが──。

 『機動戦士ガンダムZZ(ダブルゼータ)』では、本格的な侵攻を始めたネオ・ジオン(アクシズ)とエゥーゴとの戦いを軸に、ニュータイプの少年ジュドーと仲間たちの奮戦を描きます。変形合体する強力な主人公機「MSZ-010 ZZガンダム」や、ネオ・ジオンの多彩なMSが登場します。ニュータイプの少女エルピー・プルは放映当時、大人気になりました。

 TVシリーズ47話。『機動戦士ガンダムUC」を楽しむ上で重要な作品ですが、コンパクトに楽しむ手段がないのが残念なところ。

宇宙世紀:第2次ネオジオン戦争〜ラプラス事変〜マフティー動乱

第2次ネオ・ジオン戦争(シャアの反乱)

 グリプス戦役末期の戦闘中に行方不明となっていたシャア・アズナブルは、ネオ・ジオン=アクシズの残存勢力などをまとめ、スペースノイドの自治を掲げた新「ネオ・ジオン」を旗揚げ。宇宙世紀0093年、シャアの動向に気付いていなかった地球連邦政府に宣戦布告し、小惑星を地球に落下させる作戦を始めます。地球にしがみつくアースノイドの粛正が、ジオン・ダイクンの遺児でありニュータイプでもあるシャアの選んだ道でした。

 元ホワイトベース艦長のブライト・ノア率いる連邦軍の独立部隊「ロンド・ベル」は、シャアの作戦を阻止しようと戦いに臨みます。ロンド・ベルのパイロット、アムロ・レイは、再び戦場でシャアと相まみえます。

 劇場作品『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』では、アムロとシャアが因縁に決着を付ける激闘が描かれます。富野由悠季監督ならではのスピーディーな戦闘シーンなど、最高傑作として挙げる人も多い作品です。アムロが駆る「ν(ニュー)ガンダム」とシャアの赤い「サザビー」も、ともに高い人気を誇るMS。『閃光のハサウェイ』を楽しむなら押さえておきたい作品です。

ラプラス事変

 宇宙世紀0096年、アナハイム・エレクトロニクスが管理するコロニー「インダストリアル7」。宇宙世紀の世界で隠然たる力を発揮してきた「ビスト財団」は、その力の源という「ラプラスの箱」をネオ・ジオンの残党「袖付き」に対し譲渡しようとしていました。これを察知した地球連邦軍と袖付きがコロニー内で戦闘を開始。混乱の中、少年バナージ・リンクスは白いモビルスーツ「RX-0 ユニコーンガンダム」を託されます。

 『機動戦士ガンダムUC』では、シャアの再来と言われる「フル・フロンタル」やバナージと出会った少女「オードリー・バーン」などが登場し、「ラプラスの箱」を巡る戦いと人々のドラマが描かれます。「UC」は「ユニコーン」と「宇宙世紀」のダブルミーニングでもあり、ここまでの宇宙世紀の物語にひとつの決着を付けようという作品です。複雑な変形機構を備えるユニコーンガンダムなど、人気MSが多く登場します。OVA作品全7話。

不死鳥狩り

 ラプラス事変から1年後の宇宙世紀0097年。暴走後に行方不明になっていたユニコーンガンダム3号機「フェネクス」が地球圏に突然現れます。その謎の力を巡る思惑が絡み、金色に輝くフェネクス=不死鳥の捕獲作戦が始まります。劇場作品『機動戦士ガンダムNT(ナラティブ)』では、「ガンダムUC」直後の世界が描かれています。

マフティー動乱

 宇宙世紀105年。腐敗の止まらない地球連邦政府に対し、テロリズムで抵抗を始めた反政府運動「マフティー」。そのリーダー「マフティー・ナビーユ・エリン」は、ホワイトベース艦長やロンド・ベル司令として名をはせたブライト・ノアの息子ハサウェイだった──。

 富野由悠季監督による小説作品から30年を経て映像化された、ファン待望の作品『閃光のハサウェイ』。アムロとシャアの意思を受け継ぐハサウェイと「RX-105 Ξ(クスィー)ガンダム」の戦いが劇場版3部作で描かれます。

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