ビールに代表される「クラフトブーム」の波は、ウイスキー業界にも押し寄せています。
これまでは国内大手酒造メーカーや海外ブランドが中心でしたが、いまや小さな蒸留所のウイスキーも量販店や飲食店などに並ぶようになりました。
今回はAmazonや楽天で購入できる「国産クラフトウイスキー(地ウイスキー)」のおすすめ銘柄を紹介します。
日本における国産ウイスキーは、1920年代に竹鶴政孝氏(ニッカウヰスキーの創業者)によって製造が始まりました。現在は全国約30カ所に蒸留所があり、大手酒造メーカーだけでなく、新興企業もウイスキー造りに励んでいます。
国税庁のデータによると、2019年のウイスキーの製成数量(生産量)は約14万キロリットルと、10年間で2倍以上に伸びています。この背景には、ハイボールブームや海外での人気高まり、そして新たな造り手の相次ぐ登場があるのは間違いないでしょう。
クラフトウイスキーのブームの火付け役と言われるのが、埼玉県秩父市にあるベンチャーウイスキー秩父蒸留所の「イチローズモルト」です。
創業者の肥土伊知郎氏が造るこのウイスキーは、世界で最も権威のある品評会「ワールド・ウイスキー・アワード(WWA)」にて5年連続で最高賞に輝くなど、国内外で大人気に。今でもイチローズモルトを買い求める人たちが後を絶ちません。
コロナ禍で外食する機会は減っていますが、その分、自宅での晩酌を満喫したい人は多いでしょう。ウイスキーはいろいろな飲み方を楽しめるのも魅力です。
暑い日には炭酸で割ったハイボール(ウイスキーソーダ)にしたり、ゆっくりとした時間を過ごしたいときにはストレートやロックで飲んだり、寒い季節にはホットウイスキーやお湯割りに、そしてカクテルのベースとしても重宝します。
ウイスキーで充実した“巣ごもり生活”を送ることができるかもしれません。
国産クラフトウイスキーブームの立役者であり、トップクラスの人気を誇るのが「イチローズモルト」シリーズです。
生産量が限られているため、手に入れるのが困難なことで有名ですが、こちらの「モルト&グレーン ワールド・ブレンデッド・ウイスキー ホワイトラベル」は、比較的入手しやすい銘柄と言えるでしょう。
アルコール度数は46度。Amazonや楽天での販売価格は、700ミリリットル入りで4000円前後です。
兵庫県明石市の蔵元、江井ヶ嶋酒造が造るのが「ホワイトオーク 地ウイスキーあかし」です。
英国から輸入した大麦麦芽を原料とするブレンデッドウイスキー。淡麗でやや辛口の味わいであるため、ロックや炭酸割りで気軽に飲めるタイプです。
アルコール度数は40度。Amazonや楽天での販売価格は、500ミリリットル入りで1200円前後です。
北陸地方で唯一のウイスキー蒸留所である、若鶴酒造の三郎丸蒸留所(富山県砺波市)。同社が1952年にウイスキーの製造免許を取得して以来、造り続けている銘柄が「サンシャインウイスキー」です。
「戦争の中ですべてを失った日本で水と空気と太陽光線からできる蒸留酒によってふたたび日をのぼらせよう」という思いから命名されたそうです。スコッチと自家蒸留のピーテッドモルトをブレンドした味わいが特徴です。
アルコール度数は37度。Amazonでの価格は720ミリリットル入りで2200円前後です。
「山桜 黒ラベル」は、福島県郡山市にある笹の川酒造が手がけるブレンデッドウイスキー。1946年から製造開始した東北唯一のクラフトウイスキーメーカーとして、品質に強いこだわりを持つ蔵元です。
厳選したウイスキー原酒にグレーン(トウモロコシなどの穀類)をブレンドすることで、マイルドな口当たりに仕上がっています。
アルコール度数は40度。Amazonや楽天での価格は、700ミリリットル入りで2300円前後です。
「キンミヤ焼酎」が有名な宮崎本店(三重県四日市市)もウイスキー造りに長年力を入れています。
こちらの「サンピースウイスキー エキストラゴールド」は、初代サンピースよりもモルト原酒の使用率を高めました。名前の通り、淡いゴールド色が印象的で、フルーティーな味わいが後を引きます。
アルコール度数は37度。Amazonや楽天での価格は、720ミリリットル入りで1200円前後です。
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